以下に 「【パソコン】ビープ音が鳴った場合の対処法を詳しく解説にまとめました。
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【パソコン】ビープ音が鳴った場合の対処法を詳しく解説
パソコンの電源を入れたとき、画面が表示される前に「ピッ」「ピピピッ」「ピー……」などの ビープ音 が鳴ることがあります。これは故障や異常を知らせるための合図であり、メーカーごとに定められたエラーコードです。
ビープ音はパソコン内部の自己診断機能(POST:Power On Self Test)によって発生し、原因を特定する重要なヒントになります。
この記事では、ビープ音が鳴る原因、種類ごとの意味、パターン別の対処方法、そしてユーザーが行うべきチェック方法を 初心者でもわかりやすく 徹底解説します。
■ ビープ音とは?パソコンが鳴らす「エラー信号」
ビープ音はパソコン内部のマザーボードに搭載されたスピーカー(ビープスピーカー)が発する 警告音 です。
主に次のような場面で鳴ります。
- 電源を入れた直後、画面が映らない
- パーツの接続不良がある
- メモリ・CPU・GPU(グラフィックボード)の異常
- 電源またはマザーボードの故障
画面が表示されない状態でもエラーを伝えられるため、非常に重要な診断手段となっています。
■ ビープ音が鳴る主な原因
ビープ音が鳴るとき、原因として多いのは以下のパーツです。
● メモリ(RAM)の接触不良または故障
最も多い原因。メモリがしっかり刺さっていない時に高確率でビープ音が鳴ります。
● グラフィックボードの接続不良
自作PCやゲーミングPCでよくある原因。
● CPU / マザーボードの異常
深刻な場合に鳴る長いビープ音。
● 電源トラブル
電源ユニットの劣化でも発生することがあります。
● BIOS関連のエラー
設定異常・CMOS電池の劣化など。
■ ビープ音の種類と意味
ビープ音はメーカーやBIOSの種類によって異なりますが、代表的な例をまとめます。
● AMI BIOS の代表的ビープ音
| 回数・パターン | 原因 |
|---|---|
| 1回短い音 | メモリリフレッシュ異常 |
| 2回短い音 | パリティチェック異常 |
| 3回短い音 | メモリ読み書き異常 |
| 5回短い音 | CPUエラー |
| 8回短い音 | ビデオメモリ異常 |
● Award BIOS の代表的パターン
| パターン | 原因 |
|---|---|
| ピッ…ピッ…(連続短音) | メモリエラー |
| ピーー(長音繰り返し) | グラフィック関連のエラー |
| ピッピッピッ(高速短音) | CPU温度異常または電源異常 |
● Phoenix BIOS の代表例(3つのブロックで鳴る)
例:1-1-3 → メモリエラー
例:1-3-1 → マザーボードエラー
■ 【パターン別】ビープ音が鳴ったときの対処法
ここからは実際にどう対応すればいいのかを詳しく解説します。
■ 1. メモリ(RAM)エラーの場合の対処法
ビープ音の中で最も多いトラブル。
以下の手順でほとんど改善します。
● ① メモリを一度抜き差しする
- PCの電源を完全にオフ
- 電源ケーブルを抜く
- メモリを両端のレバーを押して外す
- 金属端子(ゴールドフィンガー)を軽くエアダスターで清掃
- 固くなるまでしっかり奥まで挿す
● ② メモリを1枚ずつ挿して起動
どちらかのメモリが故障している可能性もあるため、
1枚ずつ挿して動くか確認します。
● ③ 別のスロットに挿す
スロット側の不良もあり得るため場所を替えてチェック。
■ 2. グラフィックボード(GPU)異常の対処法
ゲーミングPCに多いエラーです。
● ① GPUを抜き差しする
PCI Expressスロットから一度外し、再度しっかり挿す。
● ② 補助電源ケーブル(6pin / 8pin)を確認
電源ケーブルが外れかけているとビープ音が鳴るケースがあります。
● ③ 別の出力端子(HDMI / DP)に接続
端子不良やケーブル断線の可能性も。
● ④ 内蔵グラフィックに切り替えて起動
- GPUを外す
- マザーボードのHDMIに接続
これで起動すればGPU側の問題と判明します。
■ 3. CPU・マザーボードのエラー
深刻なビープ音に多い原因。
● ① CPUファンが回っているか確認
冷却不足での高温エラーは頻発します。
● ② CPUの取り付けを確認
自作PCの場合、以下のような原因が多数
- ピン折れ
- クーラーの圧接が弱い
- 放熱グリスが乾いている
● ③ CMOSクリア(BIOS初期化)
マザーボードのボタン電池(CR2032)を外して数分待つとBIOSが初期化されます。
■ 4. 電源ユニット(PSU)の不調
電源が不足している場合、高速短音のビープ音が鳴ります。
● チェックするポイント
- 電源ファンが回っているか
- ケーブルがしっかり挿さっているか
- 5年以上使用していないか(寿命は約5年)
- 安価な電源は故障リスクが高い
他のパーツが正常でも電源だけが原因で起動しないことは多いため、
交換で改善するケースも少なくありません。
■ 5. BIOS関連・設定エラー
● ① CMOS電池の交換
時計がリセットされる、BIOS設定が飛ぶ場合は電池切れのサイン。
● ② BIOSアップデート
新しいCPUに対応していない場合、ビープ音でエラーが鳴ります。
■ 6. ノートパソコンの場合の注意点
ノートPCは内部にアクセスしにくいため、デスクトップとは手順が異なります。
● ① メモリカバーを開けて抜き差し
最近のノートでは裏蓋一体型が多いですが、メモリ交換可能モデルではこれが最も有効。
● ② 内蔵バッテリーの放電
- 電源アダプタを外す
- バッテリーを外せるモデルはバッテリーも外す
- 数分放置して再起動
● ③ メーカーサポートへ相談
ノートは構造上ユーザーが触れられない部分が多く、
ビープ音=内部故障の可能性が高いため、早めの相談が安心です。
■ ビープ音が鳴ったら絶対にやってはいけないこと
❌ 無理に電源を入れ続ける
ショートし故障が悪化する恐れあり。
❌ 適当な場所を触る
静電気によりパーツを破損する可能性。
❌ 電源ONのままパーツを抜く
最悪の場合ショートしてマザーボードが破損します。
■ 自分で直せないと感じたら?
ビープ音はパーツ故障を示しているため、
無理に自分で直そうとして状況が悪化することがあります。
● 修理に出すタイミング
以下のような場合はプロに任せるのが最善です。
- 長音が続く深刻なビープ音の場合
- 同じパーツを交換しても改善しない
- ノートPCでメモリ交換ができない
- 水濡れ・落下など明らかな原因がある
■ まとめ:ビープ音は故障のサイン。パターンを知れば原因を特定できる
ビープ音はパソコンが自ら発している エラー信号 であり、
原因を知ることで適切な対処が可能になります。
● 最も多い原因は「メモリの接触不良」
→ 抜き差しや1枚ずつのテストで改善することが多い
● GPU・電源・マザーボードの異常もビープ音の原因
→ グラボの補助電源やCPUクーラーの状態を確認する
● ノートPCは分解リスクが高い
→ 内部パーツにアクセスできない場合はサポートへ


