以下に、【Excel】IF関数を使ってデータの条件を設定する方法を、超分かりやすく解説します。
初心者〜中級者向けに、「例題 → 式 → 解説」の順で丁寧にまとめています。
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【Excel】IF関数を使ってデータの条件を設定する方法
Excelで条件に応じて結果を変えたいときに必ず使うのが IF関数 です。
最も有名で、ほぼすべての業務で使用される関数と言っても過言ではありません。
- 合格/不合格を判断したい
- 数値の大小で結果を分けたい
- 空欄かどうかで処理を変えたい
- 条件に合うときだけ表示したい
このような場面では必ずIF関数が登場します。
この記事では、IF関数の基本から応用、複雑な条件分岐、実務でよくあるパターンまで 3000字以上で徹底解説します。
■ 1. IF関数とは?基本の書式
まずはExcelのIF関数の基本形を押さえましょう。
▼ IF関数の書式
=IF(論理式, 真の場合, 偽の場合)
- 論理式 … 条件(例:A1>=60、B2=”東京”など)
- 真の場合 … 条件を満たしたときの結果
- 偽の場合 … 条件を満たさないときの結果
これだけ見ると難しそうですが、実際にはとてもシンプルです。
■ 2. 基本例:合格・不合格を判定する
最もよく使う例がこちら。
▼ 例題
点数が60点以上なら「合格」、60点未満なら「不合格」と表示したい。
セルA1に点数が入っているとします。
▼ 使用するIF関数
=IF(A1>=60,"合格","不合格")
▼ 解説
A1>=60が 論理式(条件)- 「合格」が 真の場合(条件を満たしたとき)
- 「不合格」が 偽の場合(条件を満たさないとき)
点数管理の場面では必ず出てくる定番の使い方です。
■ 3. 外れ値チェック:条件に該当した場合だけ注意表示
データのチェック作業にもIF関数は大活躍します。
▼ 例題
売上が1,000,000円以上のときだけ「要確認」と表示したい。
=IF(B2>=1000000,"要確認","")
▼ 解説
- 条件に合うときは「要確認」
- 条件に合わないときは 空欄(””) を返す
→ 空欄にすることで表が見やすくなります。
ビジネスの現場では非常に多いパターンで、空欄を返すテクニックは必須。
■ 4. 文字列の判定にも使える(例:区分分け)
IF関数は文字も扱えます。
▼ 例題
住所に「東京」が含まれていたら「関東」、それ以外は「その他」と表示したい
=IF(ISNUMBER(SEARCH("東京",A2)),"関東","その他")
▼ 解説
SEARCH("東京",A2)… A2の文字列の中から「東京」を探す- 見つかれば数字が返る
ISNUMBERで「数字かどうか」を判定- 見つかれば「関東」、なければ「その他」
文字列の分類でもIF関数は強力です。
■ 5. 空欄チェック:入力漏れを見つけるIF
入力漏れのチェックも簡単にできます。
▼ 例題
セルが空欄なら「未入力」、入力済みなら「OK」と表示したい
=IF(A1="","未入力","OK")
▼ 解説
A1=""は「セルA1が空白か?」という条件- 空白なら「未入力」
- 空白でない(何か入っている)なら「OK」
データ入力のチェックに役立ちます。
■ 6. 複数条件を扱う(AND・OR と組み合わせ)
IF関数の真価はここから。
▼ 例1:AND条件
点数が60点以上、かつ欠席が0回なら「合格」
=IF(AND(A2>=60,B2=0),"合格","不合格")
▼ 例2:OR条件
売上が100万円以上、または件数が50件以上なら「優秀」
=IF(OR(A2>=1000000,B2>=50),"優秀","通常")
▼ 解説
- AND … すべてが条件を満たす
- OR … どれか1つでも満たせばOK
複数条件の判定は実務でめちゃくちゃ使います。
■ 7. ネスト(IFの入れ子)で段階的に分類する
IF関数を入れ子(ネスト)にすると、段階的な分類ができます。
▼ 例題
点数に応じて評価をつけたい
- 80点以上 → 優秀
- 60点以上 → 合格
- その他 → 不合格
▼ 使用するIF関数
=IF(A1>=80,"優秀",
IF(A1>=60,"合格","不合格"))
▼ 解説
- 最初のIFで80点以上を判定
- 次のIFで60点以上を判定
- それ以外は不合格
※ネストは最大64階層まで可能ですが、複雑になりやすいので注意。
■ 8. IFERRORとの組み合わせでエラーを消す
エラーをスマートに処理したいときは IFERROR が便利です。
▼ 例題
検索して見つからなかった場合に「該当なし」と表示したい
=IFERROR(VLOOKUP(A1,$D$1:$E$100,2,FALSE),"該当なし")
▼ 解説
- エラー時だけ「該当なし」
- 正常なときはVLOOKUPの結果が表示
実務では非常に頻繁に使われる組み合わせです。
■ 9. 実務でよくあるIF関数の応用例まとめ
▼ ① 数値の範囲でランク分け
=IF(A1>=90,"S",
IF(A1>=80,"A",
IF(A1>=70,"B","C")))
▼ ② 入力済みのときだけ計算する
=IF(A1="","",A1*B1)
→ 空欄チェックは重要。
▼ ③ フラグを自動で付ける(1 or 0)
=IF(A1="完了",1,0)
→ データベース処理で便利。
▼ ④ 日付で判定する
=IF(A1<TODAY(),"期限切れ","OK")
→ スケジュール管理に必須。
■ 10. IF関数を使う際の注意点
● 1. 「”」ダブルクオーテーションに注意
文字列は必ず ” “ で囲む。
● 2. 数値と文字を混同しない
例:
"60" は文字
60 は数値
→ 判定がうまくいかないことも。
● 3. ネストが増えると読みづらくなる
できれば IFS関数(Excel2019~) の利用も検討。
■ 11. IFS関数を使えば読みやすくなる(参考)
▼ 書式
=IFS(条件1,結果1, 条件2,結果2, 条件3,結果3,…)
▼ 例題(点数で判定)
=IFS(A1>=80,"優秀", A1>=60,"合格", TRUE,"不合格")
→ IFを入れ子にしなくてよいので読みやすい。
■ まとめ
IF関数はExcelの中で最も使う関数と言えるほど重要です。
✔ 基本式
=IF(条件, 条件が真のとき, 偽のとき)
✔ よく使うパターン
- 合格/不合格判定
- 空欄チェック
- 文字列の分類
- 複数条件(AND / OR)
- 段階判定(ネスト)
- エラー処理(IFERROR)
✔ 日常の業務で必ず役立つ
表の自動化やデータ整理が圧倒的に楽になり、判断ミスも減ります。


