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【完全ガイド】Windowsの読み上げ機能の使い方
―文章を自動で音声化!仕事・学習・視覚サポートにも役立つ便利機能―
■ はじめに:Windowsの「読み上げ機能」とは?
Windowsには、テキストを音声で読み上げてくれる便利な機能が標準搭載されています。
これは主に「ナレーター(Narrator)」と呼ばれるアクセシビリティ機能で、
視覚的に文章を読むのが難しい人のサポートだけでなく、
文章チェックや語学学習、YouTube動画の原稿読み上げ確認など、幅広い使い方ができます。
特別なソフトを入れなくても、Windows 10・11で簡単に使えるのがポイントです。
■ 1. Windowsの「ナレーター」を使った読み上げ
Windowsに標準搭載されている「ナレーター」を使えば、画面上の文章を音声で読み上げてくれます。
① 起動方法
▶ ショートカットで起動
-
Ctrl + Windowsキー + Enter
この3つのキーを同時に押すと、ナレーターが起動します。
▶ 設定から起動
-
スタートメニュー → 設定(歯車アイコン)
-
「アクセシビリティ」→「ナレーター」
-
「ナレーターをオンにする」をクリック
これで音声が流れ、カーソルがある場所のテキストを読み上げます。
② ナレーターの基本操作
| 操作 | ショートカットキー | 説明 |
|---|---|---|
| 読み上げ開始 | Ctrl + CapsLock + R | 現在のページまたはドキュメント全体を読み上げ |
| 一時停止・再開 | Ctrl | 一時停止や再開 |
| ナレーター終了 | Ctrl + Windowsキー + Enter | ナレーターをオフにする |
| 読み上げスピード変更 | Ctrl + Alt + +/- | 音声速度を調整 |
③ 声の種類と速度を変更する
設定画面の「ナレーターの声」で、音声の種類(例:Microsoft Ayumi、Microsoft Haruka など)を選択できます。
スライダーで話す速度やピッチ(高さ)を調整すれば、聞きやすい声にカスタマイズ可能です。
■ 2. WordやEdgeでも使える「読み上げ機能」
実は、Microsoft製のアプリにはそれぞれ独自の読み上げ機能があります。
ナレーターよりも自然な声で、文書チェックにも最適です。
▼ Wordの読み上げ(読み上げ音声ツール)
Wordには「読み上げ」ボタンが用意されています。
手順
-
上部メニューの「校閲」タブをクリック
-
「読み上げ」ボタンを選択
-
選択した文章を自動で音声再生
この機能は日本語にも対応しており、文章のリズムや誤字チェックにも便利です。
▼ Edgeの読み上げ(ウェブ記事を音声化)
Microsoft Edgeブラウザでは、ウェブページの文章をそのまま読み上げ可能です。
手順
-
ページ上で右クリック
-
「音声で読み上げる」を選択
または上部メニューの「…」→「音声で読み上げる」から起動できます。
自然な日本語音声(Haruka、Ayumiなど)が使われ、速度調整や声の変更も可能です。
■ 3. Windows 11での読み上げ強化
Windows 11では、読み上げ機能がさらに自然になっています。
「ナレーターの自然な声(Natural voices)」という新機能が追加され、
より人間らしいイントネーションでテキストを読むことができます。
▼ 設定場所
-
設定 → アクセシビリティ → ナレーター
-
「音声の追加」をクリック
-
日本語音声をダウンロード(例:Haruka Natural)
これにより、AI合成音に近い品質で読み上げが行えます。
■ 4. 読み上げを活用するおすすめシーン
| 用途 | 活用例 |
|---|---|
| 文章校正 | 誤字・脱字を耳で確認できる |
| 勉強・読書 | 長文を音で聞き流し学習 |
| 英語学習 | 英文サイトを読み上げてリスニング練習 |
| 動画原稿チェック | ナレーション文を音声で試聴 |
| 視覚サポート | 画面文字を音声で読み上げ |
音声で聴くことで、目で見落としていた表現の違和感に気づけるのも大きなメリットです。
■ 5. 読み上げの音声を録音する方法(応用)
Windowsの標準機能では、読み上げた音声をそのまま録音することはできませんが、
フリーソフトや外部アプリを組み合わせることで対応可能です。
たとえば、
-
Audacity(無料録音ソフト)
-
OBS Studio(画面+音声キャプチャツール)
などを使えば、「ナレーター」や「Edge読み上げ」の音を録音して音声ファイル化できます。
ナレーション動画制作や音声教材づくりにも応用できます。
■ 6. 読み上げがうまく動かない時の対処法
-
音量設定の確認
→ スピーカーやヘッドフォンがミュートになっていないか確認。 -
音声パッケージが未インストール
→ 「設定」→「時刻と言語」→「音声の追加」から日本語音声を追加。 -
IME入力中は一時停止
→ 入力状態のままだと読み上げが止まることがあります。 -
Windowsアップデートの確認
→ 古いバージョンではナレーター機能が不安定な場合もあります。
■ 7. まとめ:耳で聞くことで新しい発見を
Windowsの読み上げ機能は、文章を“見る”だけでなく“聴く”ための強力なツールです。
特にライターや学生、動画制作者にとっては、文章のテンポやリズムを客観的に確認する絶好の手段です。
📢「読む」だけでなく「聴く」ことで、文章の伝わり方が変わる。
Windowsの読み上げ機能は、あなたの作業効率と表現力を同時に高めてくれる機能です。
💡 おすすめ活用まとめ
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ナレーター:画面全体の読み上げに最適
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Word/Edge:自然音声での文書確認におすすめ
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Natural Voice(Windows 11):AIナレーションのような品質






