『ワールドトリガー』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

2期・続編の可能性

アニメ版はこれまでに以下の3期が放送されました。

• 第1期：2014年10月～2016年4月（全73話）

• 第2期：2021年1月～4月（全12話）

• 第3期：2021年10月～2022年1月（全14話）

このように、長い休止期間を経て第2期・第3期が制作された経緯があります。これは、原作ストックや作者の体調の都合を考慮したためです。
現在のところ、第4期（続編）の正式発表は出ていません。しかし、作品の人気と原作の進行状況、ファンの支持を考えると、続編が制作される可能性は高いと見られています。

理由としては以下の3点が挙げられます。

1. 原作の累計発行部数が1500万部を超えており、根強い人気を維持している。

2. 第3期の評価が高く、Blu-ray／DVDの売上も安定している。

3. ボーダー遠征編など、アニメ化に適したストックがすでに存在する。

したがって、制作体制が整い次第、数年以内に続編が発表される可能性が十分あります。

アニメの続きはどこから読めばいいか

アニメ第3期では、原作22巻までが描かれました。物語的には「B級ランク戦 ROUND8」までが放送範囲となっています。
そのため、アニメの続きは原作コミックス23巻から読むのが最適です。

第23巻以降では、「遠征選抜試験編」が始まり、ボーダー隊員たちの実力や人間性を試す選抜戦が展開されます。
チームごとの戦略や心理戦がより複雑化しており、アニメとは異なる深みを感じられる章です。アニメで描かれた戦闘部分とは違い、選抜試験では“リーダーシップ”“分析力”“協調性”などが物語の鍵を握ります。

円盤の売上（DVD・Blu-ray）

アニメの円盤売上は、続編の可能性を判断する上で重要な指標となります。
『ワールドトリガー』の円盤初動売上は以下のように推移しています。

• 第1期：初動 約1,300枚前後

• 第2期：初動 約1,800枚前後

• 第3期：初動 約1,900枚前後

アニメ業界では、平均的に「初動3,000枚以上」で黒字ラインといわれています。そのため、『ワールドトリガー』の円盤売上は飛び抜けて高いわけではありません。
しかし、本作の場合は円盤だけでなく「配信」「グッズ」「イベント」「原作売上」などの複合的な利益で支えられており、数字以上に安定した収益構造を持っています。

特に第3期では配信視聴率が高く、AbemaTVやdアニメストアでの人気ランキングでも上位を維持していました。
そのため、Blu-rayの売上だけで判断するより、総合的な人気の高さが続編の後押しになると考えられます。

原作のストック状況

現在、原作コミックスは第26巻まで刊行されています（2025年時点）。
アニメ第3期が22巻までを消化しているため、4期を制作するには十分なストックが存在します。

葦原大介は健康上の理由から連載ペースを落としており、「月刊ジャンプSQ.」での連載はゆっくりとした進行です。
そのため、原作のストックが貯まるまでアニメ制作を待つ傾向があります。第2期・第3期も、原作の蓄積を確認してから制作された経緯があるため、今回も同様の方針が取られる可能性が高いです。

物語としては、遠征選抜試験の途中までが描かれており、次の大きな展開として「遠征先のネイバー世界での戦い」が控えています。
この章は長編になると予想されるため、アニメ4期ではその序盤が中心になると考えられます。

原作の売上・発行部数

『ワールドトリガー』のコミックスは、2021年時点で累計発行部数1500万部を突破しました。
最新刊の売上も依然として高く、初動20万部前後、最終累計で40万部以上を記録する巻もあります。

初期の頃から安定した人気を維持しており、長期連載作品としては非常に健闘しています。
ジャンプ連載作品の中では、派手なバトルよりも「戦術」「組織」「作戦立案」を重視している点が特徴で、コアなファン層が多いのも売上を支えている理由の一つです。

アニメと原作の違い

アニメと原作では、描写やテンポにいくつか違いがあります。

1. テンポ調整
   　アニメ第1期は放送話数が長く、原作に追いつかないようにテンポをゆっくり進めています。そのため、演出面で間延びした印象を受ける部分もありますが、第2期以降では改善されました。

2. 描写の省略・追加
   　一部のエピソードで戦闘描写や会話が省略されていますが、アニメオリジナルの補足シーンも追加されています。特に第2期・第3期では映像表現が向上し、バトルの立体感が増しました。

3. 声優・音楽による演出
   　アニメでは、三雲修（CV：梶裕貴）、空閑遊真（CV：村中知）、迅悠一（CV：中村悠一）など実力派キャストの演技が好評で、原作にはない臨場感が生まれています。BGMや演出も、戦術の緊迫感をより高める効果を発揮しています。

作者・葦原大介の他作品

葦原大介は、2008年に読切『ROOM303』でデビューしました。
その後、短期連載『賢い犬リリエンタール』を経て、『ワールドトリガー』で本格的に人気を確立しました。

『賢い犬リリエンタール』は、家に住みつく喋る犬と少年の心温まる物語で、SF要素と日常が融合した作風が既に見られます。
また、初期作品『トリガーキーパー』などにも、現在の「能力」「チーム」「世界設定」を練り上げる土台が見て取れます。
『ワールドトリガー』は葦原作品の集大成とも言える存在です。

類似のおすすめ作品

『ワールドトリガー』と同じく、戦術バトルやチーム戦を重視する作品として以下が挙げられます。

• 『僕のヒーローアカデミア』
  　特殊能力を使った戦闘と成長物語という点で共通。ヒーロー社会とボーダー組織の対比も興味深い。

• 『暗殺教室』
  　学園を舞台にした集団戦・成長ドラマ。戦いながら学ぶ姿勢が近い。

• 『コードギアス』
  　頭脳戦・組織戦術・社会構造の駆け引きという点で類似性が高い。

• 『進撃の巨人』
  　異世界の脅威に立ち向かう組織戦という構成が共通しており、緊張感のある戦略描写が魅力。

これらの作品はいずれも「頭脳」「作戦」「チームプレイ」が主題であり、『ワールドトリガー』ファンに強くおすすめできます。

まとめ

『ワールドトリガー』は、戦略とチームワークを主軸にした独自のSFバトル作品です。
アニメは第3期まで放送され、続編はまだ発表されていませんが、原作ストック・人気・売上のすべてにおいて続編制作の条件は整っています。

アニメの続きから読むなら原作23巻から。現在は遠征選抜試験編が展開中で、今後の展開はシリーズ最大の山場を迎えると予想されています。
円盤売上も安定しており、原作は累計1500万部を突破。作者・葦原大介の緻密な世界観と戦略描写は、長期にわたって多くのファンを魅了し続けています。

続編アニメが制作される可能性は高く、発表されれば再び社会的な話題になることは間違いありません。
戦術バトルやチーム戦が好きな読者にとって、『ワールドトリガー』は今後も注目すべき代表的なSF作品の一つです。