『私に天使が舞い降りた』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

2期・続編の可能性

2025年10月時点で、テレビアニメ第2期の正式な発表はありません。
ただし、2022年に劇場版が制作されたことからもわかるように、一定の人気と支持は根強く、シリーズとして完全に終了したわけではありません。

監督や制作スタッフのインタビューでは「原作の続編ではなく、オリジナル要素を加えた劇場版でキャラたちの絆を描きたかった」と語られており、劇場版が事実上の“続編”とみなされています。

原作が完結していること、アニメ放送から時間が経っていることを考えると、第2期の実現可能性は高くはありません。しかし、人気のあるキャラクター群や劇場版の評判の良さから、スピンオフ・OVA・新作特番などでの再登場の可能性は十分あります。ファンの声次第で復活する余地が残されているシリーズです。

アニメの続きはどこから読めばいいか

アニメ版は原作コミックス1巻から4巻の内容を中心に構成されています。物語としては、花ちゃんとの出会いから、仲良くなり、みやこの少しずつの成長が描かれるところまでが描かれました。

そのため、アニメの続きが気になる人は 原作5巻から 読むのがおすすめです。
5巻以降では、アニメでは描かれなかったキャラ同士の深い交流や、季節イベント（夏祭り、文化祭、クリスマスなど）が丁寧に描かれ、キャラの関係性も一段と深まります。

また、劇場版『プレシャス・フレンズ』は原作の直接的なエピソードではなく、完全オリジナルストーリーとなっています。そのため、アニメ版→劇場版→原作5巻以降という順番でも違和感なく楽しめます。

円盤（DVD・Blu-ray）の売上

アニメ1期の円盤（Blu-ray＋DVD）売上は初動で約3,200枚、累計で4,000枚前後と報告されています。
一般的に、2期制作の目安となるのは平均5,000枚前後といわれており、それと比較するとやや控えめな数字です。

ただし、円盤の売上だけがすべてではなく、配信収益・グッズ・イベント収入・劇場版興行など総合的な人気も考慮されます。わたてんの場合、キャラクターソングやぬいぐるみ、グッズ展開、舞台イベントなどのメディア展開が好調で、ファンの層が安定していることも特徴です。

劇場版Blu-rayの初動は約2,000枚と報じられ、テレビシリーズよりは少なめですが、映画館での満足度が高く、限定上映ながらも興行的には成功といえる結果でした。

原作のストック状況

原作漫画は全16巻で完結済みです。アニメ化時点では4巻までしか発売されていませんでしたが、その後順調に刊行され、2025年に最終巻が発売予定です。

したがって、ストックは十分に存在します。
もし第2期を制作する場合、5巻以降のエピソードを中心にすれば、2期分として構成可能なボリュームです。日常コメディで構成が自由なため、断片的なエピソードを再構成することも容易です。

ただし、物語がきれいに完結しているため、「原作が続いているから次期がある」という状況ではなく、「人気と需要次第で続編を作る余地がある」という段階です。

原作の売上・発行部数

原作漫画の累計発行部数は、シリーズ全体でおよそ50万部前後といわれています。
日常系4コマ作品としては堅実な人気を誇り、コミック百合姫連載作品の中でも上位の部数に入ります。

特にアニメ放送後に売上が伸び、キャラクター人気の高まりによって電子書籍での購読者も増加しました。最終巻の発売時期には再ブームの可能性もあり、シリーズとしては成功の部類に入ります。

アニメと原作の違い

1. 収録範囲とテンポ
アニメ版は1〜4巻までのエピソードを元に、日常をテンポよく繋ぎ合わせた構成です。原作4コマの独特な間やオチを崩さず、アニメ的なテンポ感に調整されています。

2. オリジナル要素
一部の小ネタやセリフ、キャラクターのやり取りにはアニメオリジナルの要素も含まれます。特にみやこのリアクションや花のツッコミは、アニメーションで強調され、よりコミカルな印象を与えています。

3. 表現の違い
原作では淡々としたユーモアが中心ですが、アニメでは色彩・音楽・声優の演技によって、温かみと可愛さが増しています。特に花ちゃんの声（白石晴香）とひなた（長江里加）の掛け合いが魅力のひとつとなっています。

4. 劇場版の位置づけ
劇場版は原作にはない完全オリジナル。キャラクターの関係性が進み、シリーズの“総まとめ”のような内容です。映像面でも非常に丁寧に作られており、ファンからはアニメの完成形として高評価を受けました。

作者の他の作品

椋木ななつは「わたてん！」のほか、次のような作品を手がけています。

• 『いなり、よんこま、恋いろは。』：日常と恋をテーマにした4コマ漫画。短期連載作品。

• 『私に天使が舞い降りた！アンソロジー』：原作者監修のスピンオフ・公式アンソロジー。

• 各種百合系アンソロジーへの寄稿やイラスト提供も行っています。

現在のところ、「わたてん！」が作者の代表作であり、これ以外の大規模メディア展開作品はありません。

類似のおすすめ作品

『わたてん！』のような「可愛い女の子×日常×癒やし」系が好きな人におすすめの作品は以下の通りです。

• 『ご注文はうさぎですか？』：喫茶店を舞台にした癒し系コメディ。キャラデザインや空気感が近い。

• 『ゆるキャン△』：女子高生がキャンプを楽しむ日常系。穏やかで温かい雰囲気が魅力。

• 『ひだまりスケッチ』：美術系女子の寮生活を描く4コマ原作アニメ。テンポと作風が近い。

• 『ゆるゆり』：女子中学生の日常とゆるい百合要素を描いたコメディ。

• 『スローループ』：釣りを通して姉妹のような関係を描く癒し系。

どれも「わたてん！」と同様、過剰なドラマやシリアス展開が少なく、見ているだけで心が温まる作品群です。

まとめ

『私に天使が舞い降りた！』は、オタク女子大生と小学生たちが織りなす、癒しと笑いに満ちてます