『私、能力は平均値でって言ったよね！』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

2期・続編の可能性

アニメ『私に天使が舞い降りた！』の第1期は2019年1月から3月にかけて放送されました。その後、2022年10月には劇場版『私に天使が舞い降りた！プレシャス・フレンズ』が公開され、ファンの間では高い評価を受けています。

現時点（2025年時点）では、テレビアニメ第2期の正式発表はされていません。
ただし、原作漫画はすでに完結しており、アニメ化できる原作ストックは十分に存在します。さらに、劇場版が公開されたということは、制作サイドやファンの需要がまだあることの証拠でもあります。そのため、2期が制作される“可能性”は残されていると考えられます。

アニメ1期終了後から一定期間が経過しているため、もし続編が実現する場合は「劇場版の続き」もしくは「スピンオフ的な新シリーズ」として展開される可能性が高いでしょう。制作会社である動画工房は近年も百合・日常系のアニメを多く手掛けており、本作と親和性の高いラインアップを維持しています。このため、2期の制作が完全に途絶えるとは言い切れません。

アニメの続きはどこから読めばいい？

アニメ第1期は、原作漫画の第1巻から第4巻付近までのエピソードをアニメ化しています。
そのため、アニメの続きが気になる場合は原作第5巻から読み始めるとスムーズです。

5巻以降では、花たちのクラス行事や、星野みやこの大学生活、妹・ひなたとの姉妹エピソードなど、アニメでは描かれなかった心温まるストーリーが展開されます。また、キャラクターの関係性も少しずつ変化していき、後半に進むにつれて「家族愛」「友情」「成長」といったテーマがより強調されていきます。

原作は全16巻で完結しており、アニメ未収録のエピソードが多数存在します。そのため、5巻以降を読むことで「アニメの続き」だけでなく、「物語の完結まで」をしっかり楽しむことができます。

円盤（DVD・BD）の売上

アニメの円盤（Blu-ray・DVD）の初動売上は、1巻あたりおよそ3,000枚前後でした。
この数字は「日常系アニメとしては平均的〜やや良好なライン」と言えます。爆発的なヒットではないものの、安定した人気とコアなファン層に支えられていることを示しています。

また、2022年に発売された劇場版『プレシャス・フレンズ』のBlu-rayも初動で約2,000枚前後と健闘しており、シリーズ全体としては安定したファン層を維持しています。グッズ販売やイベントでの反響も良好で、キャラクター人気が高いことから、売上だけでなく“ブランド力”の面で成功しているシリーズと言えるでしょう。

原作のストック状況

原作漫画はすでに完結済みで、単行本は全16巻が発売されています。
アニメ1期および劇場版で描かれたのは、そのうちの前半部分にあたります。
したがって、まだアニメ化されていないエピソードが多く残っており、2期や3期を制作できるだけのストックは十分にあります。

特に中盤以降では、キャラクターたちの成長や家族としての絆が丁寧に描かれており、アニメ化に適した感動的なエピソードも多数存在します。そのため、続編制作の素材面ではまったく問題がない状態です。

原作の売上・発行部数

正確な数字は公表されていませんが、複数の出版情報やファン調査によると、
シリーズ累計発行部数はおよそ200万〜300万部前後と推定されています。

連載誌「コミック百合姫」の看板作品の一つであり、百合ジャンルの中でも比較的高い売上を誇っています。
電子書籍版の人気も高く、アニメ化によって海外ファンからの支持も拡大しました。日常系×百合ジャンルとしては非常に成功した部類に入ります。

アニメと原作の違い

アニメ版は、原作の雰囲気やキャラクターの個性を忠実に再現しつつ、テンポよく構成されています。ただし、4コマ形式で展開する原作を1話25分のアニメにするため、以下のような変更・再構成が行われています。

1. エピソード順の入れ替え
   　原作では時系列が前後する話をアニメでは時系列順に整理して構成しています。

2. 一部キャラの登場時期を前倒し
   　アニメではサブキャラクターが早めに登場し、全体のバランスを整えています。

3. 描写の追加
   　原作にはない日常シーンやアニメオリジナルの会話が加えられ、キャラ同士の関係がより自然に感じられるようになっています。

劇場版では完全新作エピソードとして“友情と旅”をテーマにした物語が描かれ、原作の延長線上にある新たな感動を提供しました。
全体として、アニメ版は原作を大切にしつつも映像としての表現を工夫した良質なアレンジです。

作者・椋木ななつの他作品

椋木ななつ先生は百合漫画を中心に活動する漫画家で、『私に天使が舞い降りた！』が代表作です。
本作以外の大規模な連載作は少ないものの、短編やゲスト参加で百合姫誌上に何度か登場しています。
可愛らしいキャラクターデザインと、柔らかい雰囲気の作風が特徴で、特に“友情と愛情の境界を描く”点に定評があります。

類似・おすすめ作品

『私に天使が舞い降りた！』を楽しめた方におすすめの類似作品を紹介します。

• ゆるゆり（なもり）
  　百合×ギャグ×日常の代表格。テンポ感やキャラクター構成が近い。

• NEW GAME!（得能正太郎）
  　社会人の日常を舞台にしたゆるふわ系。キャラクターの可愛さと空気感が共通。

• あの娘にキスと白百合を（杜若わか）
  　より恋愛寄りの百合作品。繊細な心情描写が魅力。

• ささやくように恋を唄う（紺吉）
  　女子高生たちの青春と恋を描く“純百合”の王道作。

• スローループ（うちのまいこ）
  　癒やしと家族愛を軸にした日常ストーリーで、温かみのある構成が共通。

まとめ

『私に天使が舞い降りた！』は、ゆるくて可愛い雰囲気の中に、確かな温かさと成長を感じさせる日常系コメディの傑作です。アニメ1期・劇場版と展開を重ね、作品としては完結しましたが、根強い人気と支持を維持しています。

アニメ2期の正式発表はまだありませんが、完結済み原作と豊富なストック、一定の円盤売上から見ても、制作の可能性は十分に残されています。
アニメの続きを楽しみたい方は、原作5巻から読み進めると、より深くキャラクターたちの関係や心情の変化を味わうことができます。

百合や日常系が好きな方にとって、本作はまさに“癒やし”と“可愛さ”の理想形です。
続編が実現するかどうかは未定ですが、『私に天使が舞い降りた！』が残した世界観とキャラクターの魅力は、これからも多くのファンに愛され続けることでしょう。