『つくもがみ貸します』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

2期・続編の可能性

現時点（2025年時点）で、テレビアニメ作品としての 第2期制作決定 の公式発表は確認できていません。

ただし、アニメ化対象となる原作のストックが残っている点、ファンや関係者が続編の可能性を語る場がある点などから、続編化の余地は理論上は残っていると考えられます。

ただし、映像化プロジェクトは採算性・シリーズ人気・円盤売上・配信実績などが大きな判断材料になるため、これらの要素が十分でないと続編が制作されにくいのも現実です。

アニメの続きはどこから原作で読めばいいか

アニメは全12話構成で放送されました。アニメが原作のどの範囲をカバーしているか、正確に一話ずつ章対応が公に明らかになっている資料は確認できませんが、一般的な読み進め方を以下に示します。

• アニメは主に第1作「つくもがみ貸します」を中心に構成されていると考えられます。

• したがって、アニメを見終えた後、続きを原作で読みたいなら、 「つくもがみ、遊ぼうよ」（シリーズ第2作）から読むのが自然な流れです。

• ただし、アニメで扱われていなかったエピソードが第1作内にある可能性もあるため、厳密には第1作の未映像化部分を追う形で読むのもアリです。

もし、あなたがアニメを何話まで観たかを教えてもらえれば、それに対応する原作の章を具体的に案内できます。

円盤の売上（DVD・Blu-ray）

円盤（BD / DVD）の売上について入手できる情報は以下のようなものです：

• 上巻・下巻形式でリリースされており、上巻・下巻を合わせた 合計枚数が 78枚（上巻） というデータが報じられている例があります。

• 正確な初動売上や累積売上、巻別データなどの詳細な統計は公には十分には出ていません。

• この “78枚” というのは、商業アニメとしてはかなり低い枚数とみなされ、採算や続編制作の観点からはマイナス要素として働きやすいレベルです。

円盤売上はアニメの継続を判断するにおいて重要な指標なので、この実績が低めというのは厳しい要因となります。

原作のストック状況（未映像化分素材）

原作・シリーズの刊行状況をもとに、映像化されていない素材（いわゆる “ストック”）の有無・量を整理すると次のようになります：

• 小説版として、「つくもがみ貸します」 → 「つくもがみ、遊ぼうよ」 → 「つくもがみ笑います」 とシリーズが少なくとも3作存在します。

• 漫画化されたのは「つくもがみ貸します」が対象で、全2巻で完結しており、後続作（遊ぼうよ・笑います）を漫画が網羅しているわけではありません。

• よって、アニメ化されていないエピソード・物語（特に第2作・第3作あたりの内容）はまだ原作に残されています。

• このため、映像化されていない素材のストックは一定数存在すると判断できます。

原作の売上・発行部数

原作（およびシリーズ全体）の売上・発行部数について、入手できる代表的なデータは以下の通りです：

• シリーズ累計発行部数は、2017年10月時点で 60万部を突破 していたという記録があります。

• 第3作『つくもがみ笑います』では、初動売上（14日以内）約 19,390部、最終売上（一定期間後）約 28,717部というデータが報じられています。

• 漫画版（「貸します」版）の初動売上（7日以内）では、1巻で 11,700部（以下）といった数字が挙げられています。

• これらの売上規模は、大ヒット作と比べるとやや控えめな中堅レベルとみられます。

この売上実績は、アニメ化の継続判断にあたって重要な要素となります。

アニメと原作の違い

アニメ化に際して、原作と異なる点・注意が必要な改変が起こるケースがあります。「つくもがみ貸します」に関して確認できる、または推察される違いを以下に挙げます：

1. 登場キャラクターの取捨選択
   　アニメ版では、原作に出てくる多数の付喪神キャラクターのうち、常時登場するのは限定された数に絞られているという指摘があります。これは扱えるキャラクター数を制限するための演出上の調整と考えられます。

2. エピソードの切り捨て・統合
   　原作にある各章のサイドストーリー・細かい挿話などは、尺制約上アニメで省略・簡略化されたり、複数のエピソードをまとめて再構成されたりしている可能性があります。

3. 描写の調整
   　文章で丁寧に描かれる情景描写・心理描写などは、映像として見せることを前提として簡略化・調整されていることがあります。また、キャラクターの台詞・表情などがアニメ側で補強・追加される場合もあります。

4. 伏線・裏設定の取り扱い
   　後続作品に関わる伏線や世界観の詳細設定は、アニメ版では触れられていない・簡略に扱われている可能性があります。

これらは、ノベル → アニメ化において比較的普通に起こる変更です。原作を読む際には、アニメで触れられていなかったエピソードや設定補完部分を発見できる楽しみがあるでしょう。

作者の他の作品

本作の作者である 畠中恵（はたけなか めぐみ） の代表作・関連作には、以下のようなものがあります：

• しゃばけシリーズ
  　畠中恵のもっとも知られた作品群のひとつです。妖（あやかし）と関わる人々の物語を描く、時代ミステリー要素の強い作品。つくもがみ貸しますのファンには非常に親和性の高いシリーズです。

• その他、和風怪異・妖怪もの・怪談系作品を手掛けており、妖・怪異との交錯を描く作風を得意としています。

類似のおすすめ作品

「つくもがみ貸します」が好きな方におすすめしたい類似作をいくつか挙げます：

• しゃばけ（畠中恵）
  　妖と人との交流・謎解き・人情要素を含む作品。

• 夏目友人帳（緑川ゆき）
  　妖あやかしとの交流、日常と非日常の境目を描く雰囲気が近しい。

• 怪物事変（藍本松）
  　妖怪・怪異要素を扱う現代ファンタジー。

• 鬼灯の冷徹（江口夏実）
  　和風妖怪・地獄・閻魔界などをテーマにしたコメディ・異界要素強めの作品。

• もののがたり系短編集
  　妖怪・物の怪をテーマにした短篇集なども、つくもがみ貸しますの空気感に近いものが見つかるかもしれません。