『SAKAMOTO DAYS』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

2期・続編の可能性

アニメ版『SAKAMOTO DAYS』は、2025年1月から放送が開始されました。制作は一流スタジオによるもので、原作の緻密なバトル描写やコミカルなテンポをアニメとして高いクオリティで再現しています。放送は1期で2クール構成とされ、1クール目が冬シーズン、2クール目が夏シーズンに展開される予定です。

この構成から考えると、すぐに「2期」として新たに制作が発表されるわけではなく、まずはこの2クールを通して物語が一段落つく形になります。しかし、原作の人気やストック量、アニメの反響を踏まえると、2期（続編）制作の可能性は非常に高いと言えます。特に海外ファンからの注目度が高く、SNSでも放送開始前から話題になっているため、配信収益や原作売上の上昇次第では、次の展開が早期に発表される可能性も十分です。

アニメの続きはどこから読めばいいか

アニメがどの範囲まで原作をカバーするかは、現時点で明確には発表されていませんが、1クールにつきおおよそ原作5～6巻分がアニメ化されると予想されます。したがって、2クール（全24話前後）であれば、原作およそ10巻前後までの内容が描かれる計算です。

もしアニメを最後まで視聴したあとに原作を読み進めたい場合は、原作第11巻以降から読み始めるのが目安になります。アニメ版ではテンポよく展開されるため、一部のエピソードが省略される可能性もあります。したがって、アニメ視聴後に第10巻の中盤あたりから読み始めると、違和感なく続きを楽しめるでしょう。

円盤（Blu-ray・DVD）の売上

『SAKAMOTO DAYS』の円盤は、アニメ放送と同時期にBlu-rayとDVDが順次発売される予定ですが、初動売上などの正確なデータは現時点では公開されていません。一般的に、ジャンプ系の人気作で1巻あたり平均3000枚以上を売り上げると「円盤基準での成功」とされます。

ただし、現在のアニメ業界では、Blu-rayやDVDの売上よりも配信再生数やグッズ・原作売上が重視される傾向があります。そのため、仮に円盤の数字が伸び悩んだとしても、配信ランキング上位や原作売上の上昇が見られれば、続編制作に支障はありません。『SAKAMOTO DAYS』は放送前から海外での注目度も高く、ストリーミング配信の面で成功する可能性が非常に高いと考えられます。

原作のストック状況

2025年時点で、原作『SAKAMOTO DAYS』は既に20巻前後が刊行されており、物語も佳境に入りつつあります。アニメ1期で消費する範囲を考えると、少なくとも10巻以上のストックが存在するため、2期・3期と続けて制作しても十分な余裕があります。

物語は初期の「商店防衛編」や「アンダー編」などの主要エピソードを経て、徐々に過去の組織“ORDER”や“スラー”の動向など、よりスケールの大きな戦いへと発展しています。アニメがこの部分に突入するのはまだ先のため、ストーリーの素材としては今後も豊富に残されています。

原作の売上・発行部数

『SAKAMOTO DAYS』は連載開始当初から安定した人気を維持しており、2022年時点で累計200万部、2023年で400万部を突破。そして2024年には500万部を超え、アニメ化発表後の2025年初頭には累計800万部以上に到達したと報じられています。

この数字は「ジャンプ中堅～上位クラス」の売上であり、アニメ化効果によってさらに加速する可能性があります。『チェンソーマン』や『呪術廻戦』のような超大作には及ばないものの、確実に“次世代の看板候補”と呼ばれるレベルの人気を獲得しています。部数の伸び率から見ても、アニメの影響によって1000万部突破も時間の問題とみられています。

アニメと原作の違い

アニメ版と原作漫画の主な違いは以下の通りです。

1. テンポとギャグ描写の違い
   　原作ではコマ割りによる緩急や間の取り方が巧みで、ギャグとシリアスの切り替えが印象的です。一方、アニメ版ではテンポを保つためにギャグが軽めに調整されている場合があります。

2. アクション演出の強化
   　アニメでは銃撃戦や体術の動きを滑らかに表現し、殺陣やカメラワークがより映画的になっています。戦闘シーンの迫力は原作以上と評される一方、アニメオリジナルの演出も一部加えられています。

3. 省略・構成変更
   　原作の中には短いギャグ回やキャラクターの小ネタなど、テンポを優先してカットされている部分もあります。物語の本筋を追う上では問題ありませんが、キャラの掛け合いが好きな人は原作も読むとより楽しめます。

総じて、アニメ版は“映像映え”を意識したテンポの良い構成になっており、原作の面白さを損なわず再構成された良作です。

作者・鈴木祐斗の他の作品

作者・鈴木祐斗は、愛知県出身の漫画家で、若くしてジャンプ連載を勝ち取った新世代の作家です。『SAKAMOTO DAYS』以前には、いくつかの読み切り作品を手掛けています。

代表的な読み切りとしては、

• 『骸区（ガラク）』

• 『LOCKER ROOM（ロッカールーム）』
  などがあり、これらはいずれもジャンプ＋などで掲載されました。『骸区』は、後の『SAKAMOTO DAYS』にも通じるダークなアクションセンスを垣間見せた作品であり、作者の持つテンポ感や“静と動の演出”が早くから評価されていました。

現在は『SAKAMOTO DAYS』がメイン連載であり、他の長編作品はまだ発表されていませんが、今後スピンオフや新シリーズの構想も期待されています。

類似・おすすめ作品

『SAKAMOTO DAYS』のように、アクションとコメディが絶妙に融合している作品はいくつか存在します。以下は特に世界観や雰囲気が近い代表的な作品です。

• 暗殺教室：元殺し屋ではなく暗殺対象の教師という設定だが、ユーモアとシリアスのバランスが似ている。

• ワンパンマン：圧倒的強さを持つ主人公と日常的なギャグの融合という点で共通。

• スパイファミリー：秘密を抱える父親が家庭を守るという構図が、坂本の家族愛と通じる。

• ブラック・キャット：元殺し屋が新たな人生を歩むというテーマで共通する。

• ダンダダン：ジャンプ＋発の人気作で、テンポの良さとアクション演出が近い。

これらの作品はいずれも“戦闘と人間味の融合”を軸にしており、SAKAMOTO DAYSのファンならきっと楽しめる内容です。

まとめ

『SAKAMOTO DAYS』は、「伝説の殺し屋が家族を守るために再び立ち上がる」という分かりやすいテーマのもと、コメディとアクションを高い次元で両立させた傑作です。
原作は現在も連載中で、アニメ化によってさらに人気が拡大中。発行部数は800万部を超え、ジャンプの中でも上位クラスの成績を誇ります。

アニメ1期は2クール構成で、原作の序盤から中盤を描くとみられます。続編（2期）の可能性は高く、ストックも豊富。円盤売上こそ不明ですが、配信人気と原作の伸びからみて、今後もメディア展開が続くのはほぼ確実です。
アニメから入った人は、原作第11巻以降から読むのがおすすめ。より濃いキャラ描写やギャグシーンを味わいたいなら、最初から読み直すのも良いでしょう。

総合的に見て、『SAKAMOTO DAYS』は「次世代のジャンプ代表作」と言って差し支えないほどの完成度を誇る作品です。アクション漫画好き、家族をテーマにした物語が好きな人のどちらにも強くおすすめできる一作です。