『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

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2期・続編の可能性

『ろこどる』のアニメ1期は2014年7月〜9月に全12話が放送され、その後2015年にOVAが2本（「みんなでお祝い、みんなでおどろう」「流川、案内してみた。」）制作されました。しかし、2025年現在、TVシリーズ2期の正式な発表はありません。

続編が難しい理由の一つとして、円盤売上とメディア展開の伸び悩みが挙げられます。放送当時は“ご当地×アイドル”という新しい切り口で注目されたものの、アイドルアニメ全盛期（『ラブライブ！』『アイカツ！』『アイドルマスターシンデレラガールズ』など）の影響で埋もれてしまった感があります。

ただし、『ろこどる』は長年にわたって根強いファンを持ち、特に地元愛や温かい作風を評価する声が多く、「まんがライフ」誌面での安定した人気もあったため、OVAなど小規模な続編は期待できる余地があります。SNSなどでも「また奈々子と縁ちゃんに会いたい」「10周年で何かあるのでは」といった声が継続的に見られ、完全にシリーズが途絶えたわけではありません。

アニメの続きはどこから読めばいい？

アニメ版は原作のストーリーをほぼ忠実に再現しており、主に原作単行本の1巻〜3巻の内容が描かれています。OVAエピソードは4巻相当の内容にあたります。

したがって、アニメの続きから読みたい場合は、
➡ 原作4巻以降から読み始めるのがベストです。

漫画では、アニメで描き切れなかった“流川ガールズのその後”がより丁寧に描かれ、二人の絆や地域活動の幅がさらに広がります。特に後半では、他地域とのコラボや流川市の発展、後輩キャラの登場など、アニメでは見られなかった展開が多く登場します。

円盤（DVD・BD）の売上

アニメ円盤の初動売上は、1巻あたり約1,000〜1,500枚前後とされています。これは当時のきらら系・日常系アニメの中でも中堅クラスで、ヒットとまでは言えない数字でした。

一方で、OVA付属版やイベント限定盤などはコアファンに支持され、一定のロングセールスを記録。OVA発売後には「限定版が即完売した店舗もあった」との報告もあり、規模は小さいながらも熱心なファン層に支えられたタイトルといえます。

また、配信サービスでの視聴回数やファンイベントの継続などからも、売上だけでは測れない人気がうかがえます。

原作のストック状況

『ろこどる』の原作は、全10巻で完結しています。最終巻は2021年に発売され、物語としてもきれいに幕を閉じています。そのため、原作のストックはすでに存在せず、新アニメを制作するには新作エピソードやスピンオフが必要な状況です。

完結後も「流川ガールズ再結成」などの短編が描かれることがあり、作者自身も作品への愛着を持っている様子が見られます。

原作の売上・発行部数

累計発行部数はおよそ50万部前後と推定されます（全巻合計）。大ヒットではないものの、4コマ漫画としては安定した実績を残しています。特に、地方自治体とのコラボやアニメ化後の再販などで売上が伸びた時期もありました。

また、アニメ放送当時には「流川市（モデルは流山市）」とのタイアップイベントも開催され、実際の地域活性化にも貢献した作品として知られています。

アニメと原作の違い

アニメ版は原作の雰囲気を忠実に再現していますが、テンポや構成にいくつかの違いがあります。

アニメはエピソードの再構成が多い
　原作の時系列を入れ替えて、流川ガールズ結成から人気上昇までをスムーズに描いています。
ギャグよりも感動重視
　原作ではコメディ色が強い回も多いのに対し、アニメは奈々子と縁の関係性や地域との絆に焦点を当てた構成です。
オリジナル要素の追加
　ライブ演出やMCシーンなど、アニメならではの演出が多く、ファンからは「優しい日常の中にリアルな成長がある」と評価されました。

作者・小杉光太郎の他の作品

小杉光太郎は、『ろこどる』で知られる漫画家で、他にも以下のような作品を手掛けています。

『てーきゅう（コミカライズ協力）』
『ふたりモノローグ』（原作・作画）
こちらも女子高生同士の関係性を描いた日常系コメディで、独特のテンポとユーモアが人気でした。『ろこどる』同様、キャラクターの掛け合いや温かい雰囲気が特徴的です。

類似・おすすめ作品

『ろこどる』が好きな人におすすめの、同系統の日常×アイドル／地域活性化アニメを紹介します。

『ハナヤマタ』：踊りで町を盛り上げる女子中学生たちの青春物語。
『Wake Up, Girls！』：地方都市・仙台を舞台にしたリアル志向のアイドル成長劇。
『スローループ』：日常×趣味×友情の系譜を継ぐ「きらら」系アニメ。
『ラブライブ！サンシャイン!!』：地方の学校とアイドル活動の関係性が『ろこどる』と近い。

これらはいずれも「地域」「青春」「仲間」というテーマで共通しており、『ろこどる』ファンなら楽しめる内容です。

まとめ

『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』は、派手さはないものの、地方アイドル活動を通して人々とつながる温かい日常系作品として多くのファンに愛されています。
アニメ2期の可能性は現時点で低いものの、OVAや記念イベントなどで復活する可能性はあります。原作は全10巻で完結しており、アニメの続きは4巻から読むのが最適です。

「アイドルもの」でありながら、「普通の女子高生たちが懸命に町を盛り上げる」というリアルさと素朴な感動を描いた本作は、今なお多くのファンの心に残る名作といえるでしょう。