PowerPointの余白を設定する方法|スライド・印刷時の余白を調整する方法を解説
PowerPointで資料を作成していると、「スライドの余白を調整したい」「文字や画像を端まで配置したい」「印刷すると余白が大きくなる」といった問題が起こることがあります。
PowerPointには、Wordのように「上・下・左・右の余白を数値で設定する」という一般的なページ余白の設定項目はありません。
そのため、何の余白を調整したいのかによって方法が変わります。
この記事では、PowerPointの余白について、
- スライド内の余白を調整する方法
- スライドサイズを変更する方法
- テキストボックスの余白を変更する方法
- 印刷時の余白を小さくする方法
- 画像をスライドいっぱいに配置する方法
- 余白ができる原因と対処法
について詳しく解説します。
PowerPointに「ページ余白」の設定はある?
PowerPointには、Wordの「レイアウト」→「余白」のような、ページ全体の上下左右の余白を指定する機能はありません。
PowerPointでは、スライドそのものがページのような扱いになります。
そのため、スライド内の余白を調整したい場合は、目的に応じて以下の方法を使います。
| やりたいこと | 主な方法 |
| スライド内の文字の余白を変更 | テキストボックスの余白を変更 |
| 画像を端まで配置 | 画像のサイズ・位置を変更 |
| スライド自体の大きさを変更 | スライドのサイズを変更 |
| 印刷時の余白を減らす | プリンター側の設定を確認 |
| ポスターのように全面に配置 | スライドサイズとプリンター設定を調整 |
| 図形内の文字の余白を変更 | 図形の書式設定を変更 |
つまり、「PowerPointの余白を設定したい」ときは、まずどこの余白なのかを確認することが重要です。
PowerPointのスライド内の余白を調整する方法
スライドの中にある文字や画像の周囲に余白がありすぎる場合は、オブジェクトの位置やサイズを変更します。
テキストボックスの位置を変更する
テキストボックスを選択し、スライド上でドラッグすると位置を変更できます。
キーボードの矢印キーを使って、少しずつ移動することもできます。
細かく位置を調整したい場合は、矢印キーを使うと便利です。
テキストボックスのサイズを変更する
テキストボックスの周囲に表示されるハンドルをドラッグすると、サイズを変更できます。
横幅を広げれば、文章をより広い範囲に配置できます。
縦方向の余白が気になる場合は、テキストボックスの高さも調整してみましょう。
テキストボックスの余白を設定する方法
PowerPointでは、テキストボックスの内部にも余白があります。
例えば、テキストボックスの左端に文字を配置したいのに、文字と枠の間にスペースができる場合があります。
これは、テキストボックスの「内部の余白」が原因です。
設定手順
- テキストボックスを選択する
- 「図形の書式」または「図形の形式」を開く
- 「文字のオプション」を選択する
- 「テキストボックス」を選択する
- 「内部の余白」を変更する
- 上・下・左・右の余白を調整する
PowerPointのバージョンによって、メニューの名称や位置が多少異なる場合があります。
左右の余白を小さくする
文字をテキストボックスの端に近づけたい場合は、「左余白」と「右余白」を小さくします。
例えば、テキストボックスの左側に余白が大きく空いている場合は、左余白の数値を小さくしてみましょう。
上下の余白を小さくする
文字をテキストボックスの上端や下端に近づけたい場合は、「上余白」「下余白」を調整します。
図形の中の文字の余白を変更する方法
四角形や円などの図形に文字を入力した場合も、図形内部に余白があります。
例えば、
「ボタンの中の文字をもっと端に寄せたい」
という場合は、図形の内部余白を変更します。
設定手順
- 図形を右クリックする
- 「図形の書式設定」を選択する
- 「文字のオプション」を開く
- 「テキストボックス」を選択する
- 「内部の余白」を変更する
図形の文字が中央に配置されている場合は、内部余白だけでなく「文字の配置」も確認しましょう。
PowerPointのスライドサイズを変更して余白を調整する
スライドそのものの大きさを変更したい場合は、「スライドのサイズ」を変更します。
スライドサイズの変更手順
- 「デザイン」タブをクリック
- 「スライドのサイズ」をクリック
- 「ユーザー設定のスライドのサイズ」を選択
- 幅と高さを設定
- 「OK」をクリック
PowerPointでは、一般的に「ワイド画面」と「標準」のスライドサイズが用意されています。
ワイド画面
現在のPowerPointでは、16:9のワイド画面が一般的です。
動画やパソコン画面で表示する資料では、ワイド画面が使われることが多くなっています。
標準
4:3のスライドサイズです。
古いプロジェクターや一部の資料では、標準サイズが使われていることがあります。
A4サイズでPowerPointを作る場合の余白設定
PowerPointでA4サイズの資料やチラシ、ポスターを作成することもできます。
この場合は、スライドサイズをA4に設定します。
A4サイズに変更する方法
- 「デザイン」をクリック
- 「スライドのサイズ」をクリック
- 「ユーザー設定のスライドのサイズ」をクリック
- スライドのサイズを設定する
- 必要に応じて「縦」または「横」を選択
- 「OK」をクリック
A4の資料を作成する場合は、印刷する用紙の向きとスライドの向きを合わせておくと作りやすくなります。
PowerPointで画像をスライドいっぱいに配置する方法
PowerPointで写真や画像を背景のように全面へ配置したい場合、画像の周囲に余白ができることがあります。
この場合は、画像のサイズをスライドいっぱいまで拡大します。
方法1:画像をドラッグして拡大する
画像を選択し、四隅のハンドルをドラッグします。
ただし、画像の縦横比を無視して拡大すると、画像が縦長・横長に変形する場合があります。
方法2:「トリミング」を利用する
画像をスライドいっぱいに表示したい場合は、「トリミング」を利用すると便利です。
画像の不要な部分を切り取りながら、スライドのサイズに合わせられます。
背景画像として使う場合は、こちらの方法がおすすめです。
PowerPointで印刷すると余白ができる原因
PowerPointでは、スライド上では端まで配置できているのに、印刷すると周囲に白い余白ができることがあります。
これはPowerPointの設定だけが原因とは限りません。
主な原因は、プリンターが「フチなし印刷」に対応していないことです。
プリンターの印刷可能領域
一般的なプリンターでは、用紙の端までインクを印刷できない場合があります。
そのため、スライドを用紙いっぱいに設定していても、印刷結果には白い部分が残ることがあります。
これはPowerPointのスライドに余白が設定されているわけではありません。
プリンター側の印刷可能領域によるものです。
PowerPointの印刷時の余白をなくす方法
印刷時の余白をできるだけ小さくしたい場合は、プリンターの設定を確認します。
フチなし印刷に対応しているか確認する
プリンターによっては「フチなし印刷」に対応しています。
プリンターの印刷設定を開き、「フチなし」「ふちなし」「全面印刷」などの項目がないか確認しましょう。
対応している場合は、フチなし印刷を有効にします。
ただし、プリンターによって設定方法は異なります。
注意点
フチなし印刷に対応していないプリンターでは、PowerPoint側の設定だけで完全に余白をなくすことはできません。
この場合は、
- プリンターを変更する
- フチなし印刷対応のプリンターを使用する
- コンビニや印刷サービスを利用する
- 印刷用データを別途作成する
などの方法を検討します。
PowerPointをPDFにしても余白がある場合
PowerPointをPDFとして保存したときに余白がある場合は、印刷時の余白とは原因が異なる可能性があります。
まず、PowerPointのスライド自体に余白があるのか確認しましょう。
例えば、画像をスライドいっぱいに配置していない場合は、当然ながらPDFにも余白が残ります。
一方、スライドいっぱいに画像を配置しているにもかかわらず余白がある場合は、PDF化の設定やスライドサイズなどを確認します。
PowerPointの余白を調整するときのポイント
PowerPointで余白を調整するときは、次の3つを区別すると分かりやすくなります。
1.スライドそのものの余白
PowerPointには、Wordのようなページ余白の設定は基本的にありません。
スライド上のオブジェクトを移動・拡大して調整します。
2.テキストボックス内部の余白
文字とテキストボックスの枠との間にある余白です。
「図形の書式設定」から変更できます。
3.印刷時の余白
印刷用紙の端にできる白い部分です。
プリンターの印刷可能領域が関係しています。
この3つを混同すると、「余白を0にしたのに白い部分が残る」という問題が起こります。
PowerPointで余白をなくしたいときのおすすめ設定
目的別に設定すると、次のようになります。
| 目的 | 対処方法 |
| 文字を端まで寄せたい | テキストボックスの内部余白を調整 |
| 図形内の文字を端に寄せたい | 図形の内部余白を調整 |
| 写真を全面表示したい | 画像を拡大・トリミング |
| スライドの比率を変更したい | スライドのサイズを変更 |
| A4資料を作りたい | A4サイズのスライドを作成 |
| 印刷時の白い余白をなくしたい | プリンターのフチなし印刷を確認 |
| PDFで余白ができる | スライドサイズとオブジェクトの配置を確認 |
PowerPointの余白設定に関するよくある質問
PowerPointにWordのような余白設定はありますか?
Wordのように「上・下・左・右」のページ余白を一括設定する機能はありません。
スライド内のオブジェクトを移動したり、テキストボックスの内部余白を変更したりして調整します。
PowerPointのテキストボックスの余白を0にできますか?
できます。
「図形の書式設定」から「文字のオプション」→「テキストボックス」を開き、内部の余白を調整します。
PowerPointで印刷時の余白を0にできますか?
プリンターがフチなし印刷に対応している場合は、余白をかなり小さくできる場合があります。
ただし、プリンターがフチなし印刷に対応していない場合、PowerPoint側だけで完全に余白をなくすことはできません。
PowerPointでA4の余白を設定するには?
「デザイン」→「スライドのサイズ」→「ユーザー設定のスライドのサイズ」から、A4に合わせたスライドサイズを設定します。
そのうえで、必要に応じてオブジェクトの位置を調整します。
PowerPointで画像を端まで配置できますか?
できます。
画像をスライドの端まで拡大して配置します。
縦横比を維持したい場合は、画像のトリミング機能を利用するときれいに配置できます。
まとめ
PowerPointには、Wordのような「ページ余白」を設定する機能はありません。
そのため、余白を調整したい場合は、何の余白なのかを確認することが重要です。
スライド内の文字や画像の位置を調整したい場合は、オブジェクトの位置やサイズを変更します。
テキストボックスや図形の内側にある余白を変更したい場合は、「図形の書式設定」から内部の余白を調整できます。
また、印刷時に用紙の端にできる白い余白については、プリンターの印刷可能領域が関係していることがあります。
特に、チラシやポスターなどをPowerPointで作成する場合は、スライドサイズとプリンターのフチなし印刷設定の両方を確認しましょう。
「PowerPointの余白をなくしたい」という場合でも、スライドの余白・テキストボックスの余白・印刷時の余白では対処方法が異なります。
まずどの部分に余白が発生しているのかを確認することが、最も重要なポイントです。

