『俺は星間国家の悪徳領主！』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

2. 2期・続編の可能性

2025年に放送されたアニメ版『俺は星間国家の悪徳領主！』は、全12話構成で第1期として制作されました。現時点で第2期の正式発表はありませんが、続編の可能性は十分にあります。

理由として以下の点が挙げられます。

1. 原作がまだ続いており、ストックが豊富
   　原作小説はすでに10巻以上刊行されており、アニメが描いたのはその一部に過ぎません。つまり、映像化できるエピソードが多く残っているため、制作的な面では問題ありません。

2. 人気と話題性の高さ
   　配信プラットフォームでの視聴数やSNS上の話題性が高く、ファンコミュニティの熱量も十分。円盤の売上だけではなく、配信やグッズなどの総合的な人気が重視される現在のアニメ市場では、続編制作の可能性を左右する重要な要素となります。

3. 制作会社と原作出版社の方針
   　オーバーラップ文庫は「なろう系」の中でもメディア展開に積極的なレーベルです。同じ作者の『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』もアニメ化されており、こちらが好評だったことも後押しになっています。

したがって、第2期の制作発表はまだですが、原作の人気やストックの多さを考えると「2期が来てもおかしくない」という状況です。

3. アニメの続きはどこから読めばいいか

アニメ第1期は、原作小説の第1巻から第3巻あたりまでを中心に構成されていると推測されます。アニメではリアムが領地を経営し、少しずつ勢力を拡大していく初期の成長物語が描かれました。

そのため、アニメの続きが気になる場合は、原作小説の第4巻から読むのがおすすめです。そこからは、リアムがさらに大きな勢力を築き、宇宙規模の政治闘争や戦争へと関わっていく展開になります。

また、コミカライズ版も並行して進行しており、漫画の方ではアニメ版と異なる演出や描写も楽しめます。原作では省かれていた領地運営の細かい設定や、側近たちの背景も深掘りされているため、アニメ後に原作・漫画どちらを読むかで異なる楽しみ方ができます。

4. 円盤の売上（DVD・BD）

アニメ円盤の具体的な売上データは公表されていません。近年では円盤の売上よりも配信契約やグッズ売上、海外配信収益などの方が重視される傾向にあります。そのため、円盤売上の情報が出ていないこと自体は必ずしもマイナス要素ではありません。

もし配信視聴数や評価が好調であれば、続編は円盤売上に関係なく制作されるケースも多く、実際に同レーベルの作品でもそうした前例があります。アニメ1期終了後に公式SNSが活発に動いている点も、完全に企画が終わっていないことを示しています。

5. 原作のストック状況

原作はすでに10巻以上刊行されており、さらに「小説家になろう」版ではその先の展開まで進んでいます。
つまり、アニメ2期を制作するにあたって必要なシナリオ素材は十分に存在します。
原作は定期的に刊行されており、今後も完結まで続く長編シリーズとして計画されています。

また、漫画版も8巻前後まで刊行済みで、こちらも安定した人気を保っています。出版社のオーバーラップ文庫は、人気作品については積極的にメディアミックス展開を進める傾向にあるため、今後もストックを生かしたアニメ化の可能性は高いです。

6. 原作の売上・発行部数

『俺は星間国家の悪徳領主！』のシリーズ累計発行部数は、紙と電子を合わせて120万部を突破しています。これは近年のライトノベルとしてはかなり好調な数字です。
単巻の売上も安定しており、6巻が1万部以上を売り上げた記録もあります。漫画版も好調で、コミックスの発行部数も伸びています。

シリーズ全体の勢いは持続しており、アニメ化によって再び売上が伸びる可能性もあります。この発行部数の推移から見ても、出版社が続編を検討するだけの十分な市場規模があると言えるでしょう。

7. アニメと原作の違い

アニメ版はテンポ重視で構成されており、原作の政治・経済・貴族社会の描写などの一部を簡略化しています。特に、原作ではリアムの領地運営に関する細かい戦略や、彼の部下たちの思想、敵対勢力の動きが細かく描かれています。アニメではそこをテンポ良くまとめ、ストーリーを進める形に変更されています。

また、アニメではコメディ色が強く、リアムの“勘違い悪徳”ぶりを分かりやすく描いています。一方、原作では彼の内面や倫理観、皮肉めいたモノローグがより深く表現されており、ブラックユーモア的な味わいが強いです。
アニメで描かれなかった裏設定や過去エピソードも多いため、アニメで興味を持った人は原作を読むことで「真のリアム像」を知ることができます。

8. 作者・三嶋与夢の他作品

三嶋与夢は本作以外にも人気シリーズ『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』を手がけています。この作品も同様に“皮肉と勘違いをテーマにした異世界系”で、悪徳領主と同じく、主人公が周囲から誤解されながらも成り上がっていくストーリーです。
この他にも複数の短編・長編を執筆しており、独特の語り口と社会風刺を得意とする作風が特徴です。両作品とも、現実社会への風刺や逆説的なヒーロー像が評価されています。

9. 類似のおすすめ作品

『俺は星間国家の悪徳領主！』が好きな人には、以下の作品もおすすめです。

• 『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』：同じ作者。誤解と皮肉の構成が似ている。

• 『転生したらスライムだった件』：異世界転生＋領地経営系の代表格。

• 『八男って、それはないでしょう！』：貴族社会と成り上がりがテーマ。

• 『蜘蛛ですが、なにか？』：皮肉めいた語り口と主人公の成長が共通。

• 『リアデイルの大地にて』：転生後の社会生活を丁寧に描く点が共通。

これらの作品はいずれも「転生」「領地運営」「成り上がり」「誤解による英雄化」といった共通点を持っています。

10. まとめ

『俺は星間国家の悪徳領主！』は、異世界転生という定番テーマにSF・星間戦争・領地経営という要素を融合させた新しいタイプの物語です。主人公リアムの「悪徳を貫くつもりが結果的に善行になってしまう」という設定が独特で、他作品にはない皮肉な魅力を持っています。

原作は発行部数120万部を突破しており、アニメ化も成功。2期はまだ発表されていないものの、原作ストックや人気を考慮すれば続編が制作される可能性は高いです。アニメの続きは原作4巻以降を読むとスムーズで、より深い政治劇・戦争描写・人物関係を堪能できます。

今後、円盤・配信・グッズの売上や海外評価次第では、第2期発表も十分にあり得るでしょう。
本作は、異世界転生作品の中でも“誤解される英雄”というテーマを際立たせた、独自の存在感を放つシリーズです。