『俺だけ入れるダンジョン』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

もちろんです。以下は、出典リンクをすべて外した完全版です。
内容は同じですが、純粋な読み物として読めるよう整えています。

『俺だけ入れる隠しダンジョン ～こっそり鍛えて世界最強～』とは

ライトノベル作家・瀬戸メグルによる人気異世界ファンタジー作品。
もともとは小説投稿サイト「小説家になろう」で2017年1月から連載が開始され、その後講談社の「Kラノベブックス」より書籍化。2017年8月に第1巻が発売されました。さらに漫画化（作画：樋野友行）も行われ、2021年にはTVアニメ化も実現。

「主人公だけが入れる“隠しダンジョン”」というユニークな設定を軸に、スキル獲得や能力強化などの“ゲーム的成長要素”と、ラブコメ的・ハーレム的な要素を組み合わせたライトなファンタジー冒険譚です。

■ あらすじ

主人公・ノル・スタルジアは、貴族の三男として生まれた青年。貧乏貴族で家の地位も低く、就職活動にも苦労する毎日を送っていました。そんなある日、彼は「隠しダンジョン」という存在を偶然知り、その場所に足を踏み入れます。

そこに封印されていたのは、伝説級の冒険者である“オリヴィア・サーヴァント”。彼女から授けられたのは、スキルの編集能力──「スキルを作る」「他人のスキルを奪う」「自分で改変する」というチート能力。これを駆使して、ノルは自分の人生を変えるべく冒険を始めます。

ただしこの能力には、「使用するたびにLP（ライフポイント）」が減るという代償があり、そのLPを回復するには“快楽”を得る必要がある、というやや変わった条件付き。
この設定がラブコメ展開の元となり、ノルは幼馴染のエマをはじめとしたヒロインたちとの関係を深めながら、成長していくことになります。

■ アニメ化とメディア展開

アニメ版『俺だけ入れる隠しダンジョン』は、2021年1月から3月にかけて全12話で放送。制作はオクルトノボル、監督は大西健太。声優陣には逢坂良太（ノル役）、富田美憂（エマ役）、大久保瑠美（ローラ役）、堀江由衣（オリヴィア役）など人気声優が参加しています。

アニメでは、ノルがスキルを得て成長していく過程を中心に描き、ラブコメ的・サービスシーンも多めに構成されていました。

2期（続編）の可能性

2025年現在、公式から「第2期制作決定」などの発表はありません。
アニメ放送終了後も再アニメ化の兆しや新作映像企画は報じられていないため、現時点では続編の可能性はかなり低いと考えられます。

理由として挙げられるのは以下の通りです。

• Blu-ray／DVD（円盤）の売上が低い（1巻あたり数百枚レベルとされる）
• 配信視聴数・話題性ともに限定的
• 原作漫画がすでに完結しており、新たな販促材料が少ない

アニメ2期を制作するには、一般的に数千枚以上の円盤売上、または配信独占契約などの資金的後ろ盾が必要ですが、本作はその条件を満たしていないと見られています。

アニメの続きはどこから読めばいい？

アニメ版はライトノベル第3巻までの内容を中心に構成されています。
そのため、アニメの続きを知りたい場合は第4巻から読むのがおすすめです。

漫画版であれば、アニメ最終話の内容が単行本4～5巻付近にあたるため、5巻以降から読むと物語の続きが自然につながります。

また、アニメでは一部のエピソードや細かな描写が省略されているため、「原作1巻から改めて読む」とキャラの心情や成長過程をより深く理解できます。

円盤の売上（DVD・BD）

公式の明確な販売データは公表されていませんが、ファンサイトやアニメ業界関係者の推定では、
1巻あたりの売上は500～800枚程度とされています。

アニメ制作会社が黒字化ラインとする「約4,000枚」を大きく下回っているため、2期制作の材料にはなりにくい数字です。
円盤売上だけを基準にすれば、続編制作は現実的ではありません。

原作のストック状況

• ライトノベルは第6巻まで刊行済み。
• 漫画版は全12巻で2024年4月に完結。

アニメが3巻までを扱っていたため、ストックとしては十分に存在します。
物語の構成上も、ノルのさらなる成長や新たなダンジョン探索、追加ヒロインの登場など、映像化可能なエピソードが残されています。

ただし、ストックがあっても売上面が弱いため、続編企画には至っていません。

原作の売上・発行部数

シリーズ累計発行部数は約200万部を突破しています。
ライトノベルとしては堅実な中ヒットクラスで、特にアニメ放送直後には売上が一時的に上昇しました。

また、漫画版も電子書籍で一定の人気を維持しており、単巻3万部以上を売り上げた巻も存在します。
ただし、異世界系としては『転スラ』『無職転生』などの大ヒット作には及ばない中堅ポジションとなっています。

アニメと原作の違い

アニメではテンポを優先しているため、原作にあった細かなエピソードや人物描写が一部省略されています。
主な違いとしては以下の通りです。

• 原作ではノルの内面描写や“スキル創造”に関する哲学的な要素が深い
• アニメではコメディ・ラブコメ成分を強調
• 一部のヒロイン登場タイミングや展開がアニメ用に再構成されている
• 戦闘シーンの描写はアニメでは簡略化されているが、原作ではより戦略的

総じて、アニメは「テンポ良く楽しく観られる王道ラブコメ路線」、
原作は「もう少し丁寧に主人公の成長を描くファンタジー」といった違いがあります。

作者・瀬戸メグルの他の作品

瀬戸メグルは『俺だけ入れる隠しダンジョン』が代表作で、これ以外の商業的な長編作品は少なめです。
ただし、なろう作家として活動を続けており、他にも短編・連載企画などを不定期に投稿しています。
彼の作風は、「主人公が努力でチートを扱いこなすタイプ」「明るいハーレムファンタジー」が特徴です。

類似のおすすめ作品

『俺だけ入れる隠しダンジョン』を楽しめた人には、次のような作品もおすすめです。

• 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』
  神と冒険者が共に生きる街でのダンジョン冒険もの。戦闘と恋愛のバランスが秀逸。
• 『この素晴らしい世界に祝福を！』
  コメディ調の異世界ファンタジー。パーティ内の人間関係とギャグが中心。
• 『新米錬金術師の店舗経営』
  スローライフ×経営×成長系。穏やかだがチート要素もあり。
• 『失格紋の最強賢者』
  努力と成長で最強を目指す少年が主人公。戦闘描写が多く、ゲーム的世界観。

いずれも、チート能力・スキル・ハーレムといった“異世界王道要素”を持っています。

まとめ

『俺だけ入れる隠しダンジョン』は、「自分だけが特別な空間に入れる」というゲーム的設定と、明るいラブコメ展開が魅力の作品です。
シリーズ累計200万部という数字は、安定した人気を示しています。

ただし、アニメ第2期の可能性は現状では低く、円盤売上や配信実績が続編制作ラインに届いていません。
それでも原作には未アニメ化のエピソードが豊富に残っており、ラノベ・漫画を通して続きを楽しむことができます。

アニメをきっかけに作品世界を気に入った人は、ライトノベル第4巻、または漫画第5巻以降から読むと、
「アニメの続き」をそのまま楽しめるでしょう。