『ノーゲーム・ノーライフ(No Game No Life)』は、榎宮祐(かみや・ゆう)によるライトノベル作品で、ゲームによってすべてが決定される異世界「ディスボード」を舞台に、天才ゲーマー兄妹・空(そら)と白(しろ)が無敗のまま神へ挑む姿を描いた知略ファンタジーです。
2014年にはTVアニメ第1期(全12話)が放送され、その独自の世界観・鮮やかな色彩演出・戦略性の高いゲーム描写によって大きな注目を集めました。また、2017年には映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』も公開され、シリーズの人気をさらに押し上げました。
以下に、アニメ第2期の可能性を含めた情報を各項目ごとに詳述します。
Contents
『ノーゲーム・ノーライフ』:アニメ第2期の可能性と原作情報

■ 1. アニメ第2期の可能性
2025年5月現在、『ノーゲーム・ノーライフ』のTVアニメ第2期に関する公式発表はありません。ファンからの期待が非常に高い作品であり、2024年頃にもSNS上で「2期いつ?」と話題になることもありましたが、現時点では続編に関する動きは報告されていません。
ただし、以下の理由から制作の可能性は完全には否定されていません:
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原作のストックは十分にある(詳細は後述)。
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映画『ゼロ』の成功(興行収入2億円以上)はメディアミックス的にも評価された。
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海外人気が非常に高い(英語圏を中心にアニメランキング常連)。
一方で、以下のような要素が第2期の実現を難しくしている要因とも考えられます:
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原作者・榎宮祐氏の体調不良により、原作の執筆ペースが非常に不安定。
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アニメ制作スタジオの再編成やスケジュールの確保が難航している可能性。
■ 2. アニメの続きはどこから読めばいい?
TVアニメ第1期では、原作ラノベの1巻~3巻の内容がアニメ化されています。したがって、アニメの続きが気になる方は原作4巻から読むのが最も自然な流れです。
また、映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』は原作6巻を映像化しており、時系列的には本編の過去に当たる前日譚です。アニメ → 映画 → 原作4巻以降、という順番で読むと理解しやすくなります。
■ 3. 円盤の売上(DVD・Blu-ray)
アニメ第1期のBlu-ray/DVDは、平均で1巻あたり約7,000~10,000枚の売上を記録しており、当時の深夜アニメとしては非常に成功した部類に入ります。
さらに、2017年公開の劇場版『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』の円盤売上も非常に好調で、1万枚を超える売上を記録したとされています。これらの数字は、続編制作の基準を大きくクリアしていることを示しており、2期を希望する材料としては強力です。
■ 4. 原作のストック状況
原作ライトノベルは2023年時点で11巻まで刊行済みです。アニメが3巻まで、映画が6巻を消化しているため、アニメ化されていないストックは最低でも5巻分は残されています。
理論的には2期どころか、3期までも制作できる分量があり、構成的にもまとまりの良い区切りがいくつか存在します(例えば、十の盟約を破る神との戦いに向けての布石など)。
■ 5. 原作の売上・発行部数
『ノーゲーム・ノーライフ』の原作ライトノベルは、2021年の時点でシリーズ累計発行部数600万部を突破していると報じられています。これはラノベ作品としては非常に高い部類に入ります。
特に、アニメ放送後に売上が急増し、世界観設定集やスピンオフ、グッズ展開なども活発に行われました。英語圏ではYen Pressが翻訳版を刊行しており、海外売上が国内以上に高評価されている希少なタイトルでもあります。
■ 6. アニメと原作の違い
アニメは原作に非常に忠実な構成であり、ゲームのロジックやセリフもほぼ原作通りに描かれています。ただし、以下のような差異があります。
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演出面の強化:アニメ独特の鮮やかな色彩演出やテンポのよさで、ゲームの臨場感がより強調。
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省略された心理描写:原作では空と白の内面描写が詳細に記述されているが、アニメではセリフや行動に圧縮されている。
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細かいルール説明の簡略化:アニメではゲームルールが視聴者に分かりやすく簡略化されている場面がある。
原作を読むことで、キャラの思考や戦略の根拠がより明確になるため、アニメで内容が気に入った人には強く推奨されます。
■ 7. 作者の他の作品
原作者の榎宮祐氏は、『ノーゲーム・ノーライフ』以外にも以下の作品を手がけています。
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「クロックワーク・プラネット」(原作構成協力):榎宮氏がキャラクターデザインを担当。機械仕掛けの世界を舞台にしたSFファンタジー。
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同人活動やイラストレーターとしての活動:榎宮氏は小説だけでなく、イラストレーターとしても活躍しており、他作品の表紙絵やキャラデザも担当しています。
なお、体調不良による長期の執筆停止などもあり、連載ペースは不定期です。
◆ 情報まとめ表
項目 | 内容 |
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2期の可能性 | 公式発表なし。売上・人気・ストックともに条件は満たしているが、制作側の事情あり。 |
アニメの続きは? | 原作ラノベの4巻から。映画『ゼロ』は6巻に相当。 |
円盤売上 | TVアニメ平均7,000~10,000枚超、映画も1万枚超え。非常に好成績。 |
原作ストック | 全11巻中、アニメ&映画で使用されたのは6巻分。5巻分以上のストックあり。 |
発行部数 | 累計600万部超(2021年時点)。海外でも高人気。 |
アニメと原作の違い | アニメはテンポと演出強化。原作は心理描写・戦略解説が詳細。 |
作者の他の作品 | 『クロックワーク・プラネット』、イラストレーター活動等。 |