『ミイラの飼い方』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

2期・続編の可能性

2025年現在、『ミイラの飼い方』のアニメ第2期（続編）に関する公式発表は行われていません。放送から7年以上が経過しているため、続編が実現する可能性はやや低いと見られています。

しかし、完全にゼロというわけではありません。というのも、原作は現在も連載中で、アニメで描かれなかったエピソードが多く残っているため、ストック面では問題ないからです。また、キャラクターグッズの人気やSNSでの継続的な投稿など、根強いファンが一定数存在しています。

とはいえ、円盤の売上がそれほど高くなかったこと、時間の経過によってアニメ制作会社や制作委員会の体制が変わっていることを考えると、2期制作のハードルは高いといえるでしょう。
もし続編が実現する場合は、原作後半で描かれる「文化祭編」や「新キャラ登場回」などを中心に構成されると予想されます。

アニメの続きはどこから読めばいいか

アニメは全12話構成で、主に原作の序盤から中盤にかけてのエピソードを中心に構成されています。
ミーくんとの出会いから、空の友人たち——他月（たつき）と小鬼のコニー、朝（あさ）とドラゴンのいさお、大地とバクのムクムク——との交流を描き、アニメとしては非常に綺麗な日常回の締め方をしています。

アニメの最終話は、原作のおおよそ第2巻終盤～第3巻序盤に該当すると考えられます。
したがって、アニメの続きが気になる場合は、単行本第3巻から読み進めるのが最適です。
物語のテンポや演出はアニメよりもさらに穏やかで、キャラクター同士の心情描写や、彼らの「小さな生き物たちとの絆」が丁寧に描かれています。

また、原作はオールカラーで描かれているため、アニメとは異なる温かみのあるビジュアル表現が魅力です。

円盤（DVD・Blu-ray）の売上

『ミイラの飼い方』の円盤（Blu-ray・DVD）は、全4巻構成で発売されました。販売元はTBSアニメーション系列です。
具体的な販売枚数は公表されていませんが、一部の集計サイトによると、Blu-rayの最高売上は約1,000枚前後と推定されています。

アニメ業界では、一般的に「Blu-rayが5,000枚以上売れると続編が期待できる」と言われています。その基準から見ると、本作の売上は控えめであり、これが第2期が実現していない理由の一つとされています。

ただし、売上がすべてではなく、配信・グッズ・イベント収益などが安定していれば続編の企画が浮上するケースもあります。『ミイラの飼い方』はキャラクターの可愛らしさやグッズ展開のしやすさが特徴なため、今後の再評価やコラボ企画次第では再アニメ化の可能性が残されているといえるでしょう。

原作のストック状況

原作漫画は2025年時点で既刊21巻が刊行されています。連載開始から10年以上が経過し、物語は多くの新キャラクターや生き物を登場させながら広がりを見せています。
アニメが放送された2018年当時はまだ原作の中盤程度しか描かれておらず、ストックが十分にあるため、もし2期を制作する場合でもエピソード不足になることはありません。

また、comico版では単行本未収録の話も配信されており、細かい日常回や特別編などをアニメ化することで「癒し系ショートシリーズ」として再構成することも可能です。

つまり、原作ストックは充分にあるため、続編が制作されない主な理由は売上・企画面の要因と考えられます。

原作の売上・発行部数

『ミイラの飼い方』のシリーズ累計発行部数は、アニメ放送当時の2018年時点で約30万部を突破しているとされています。
最新の2025年時点での正式な発表はありませんが、電子書籍を含めればおそらく累計50万部前後に達していると推定されます。

紙の単行本だけで見ると突出したベストセラーではありませんが、comico連載というプラットフォームの特性上、Web閲覧数・アプリでの読者数が非常に多く、総合的な人気は「ネット発の癒し系作品」として安定した評価を得ています。

アニメと原作の違い

『ミイラの飼い方』のアニメ版は、原作を比較的忠実に再現している部類に入りますが、以下のような違いがあります。

1. 構成の違い

アニメは12話という短い尺に合わせるため、原作の時系列を一部調整しています。物語の流れをスムーズにするため、短編的な話をまとめたり、順番を入れ替えたエピソードもあります。

2. カットされた描写

原作にある細かいギャグやミーくんの小さな仕草、キャラクター同士の掛け合いなど、時間の都合で省略された部分も多いです。アニメではテンポ重視の構成になっているため、原作を読むと「ここでこんなことがあったのか」と新しい発見ができます。

3. 演出の方向性

原作は漫画的なテンポの中で「かわいさ」と「優しさ」を伝えていますが、アニメでは音楽・声・表情の動きによってより“癒し”が強調されています。ミーくんの動きや鳴き声など、アニメでしか味わえない魅力も多いです。

4. 原作の魅力

原作ではすべてのページがフルカラーで描かれており、アニメとはまた違った「静かな温もり」があります。キャラクターたちの繊細な表情や背景の柔らかい色調が特徴で、読むだけで気持ちが和む構成です。

作者・空木かけるの他作品

作者・空木かけるは、『ミイラの飼い方』が代表作であり、これ以外に大規模な商業作品は多く発表されていません。
comico出身の作家であり、イラストレーション能力やデザインセンスに定評があります。近年は漫画以外にもイラスト提供やグッズ監修なども行っており、ゆるく優しいキャラクターデザインが特徴です。

空木かけるの作風は、「非日常が日常の中に溶け込む世界観」を中心としており、『ミイラの飼い方』もその集大成と言える作品です。
今後、新作やスピンオフが制作される場合は、同じく小さな生き物や人外キャラとの交流をテーマにした癒し系の内容になる可能性が高いでしょう。

類似・おすすめ作品

『ミイラの飼い方』のような「日常＋ファンタジー」「人外との絆」「癒し系作品」が好きな人におすすめのアニメ・漫画を紹介します。

1. 『小林さんちのメイドラゴン』（クール教信者）
   　ドラゴンが人間の家に住みつくという設定で、ほのぼのとした日常とファンタジーが融合。

2. 『魔法使いの嫁』（ヤマザキコレ）
   　人間と魔法使い、そして異形の存在が共に生きる物語。ややシリアスだが雰囲気が近い。

3. 『けものフレンズ』
   　動物が擬人化されたキャラクターたちと、穏やかな世界での冒険。ミーくんのような可愛い存在が多い。

4. 『干物妹！うまるちゃん』（サンカクヘッド）
   　癒しと日常コメディが中心。キャラクターのゆるさやテンポが似ている。

5. 『となりの関くん』
   　会話が少なくても温かみがある「静かな笑い」の系統として、雰囲気が近い。

6. 『セントールの悩み』
   　人間以外の存在が普通に暮らす世界を描いた作品で、「共存」と「癒し」の両立を感じられる。

これらは『ミイラの飼い方』と同じように、「日常の中に小さな奇跡がある」タイプの物語です。

まとめ

『ミイラの飼い方』は、手のひらサイズのミイラ・ミーくんと高校生の空が織りなす、優しく穏やかな日常を描いた癒し系ファンタジーです。
アニメは2018年に全12話で放送され、現在も根強い人気を持っています。

第2期の可能性は低めではあるものの、原作のストックは豊富で、ファンの間では再アニメ化を望む声が多く見られます。
アニメの続きは原作第3巻以降から読むとスムーズで、フルカラーの美しい作画が魅力です。

円盤の売上は控えめでしたが、グッズ展開や電子書籍で一定の支持を集め続けています。
作者・空木かけるは本作を代表作とし、柔らかく温かい作風が多くの読者に癒しを与えました。

今後もし続編が実現するなら、原作後半の文化祭編や新キャラクターたちの登場が描かれるでしょう。
「日常×癒し×ファンタジー」の組み合わせが好きな人にとって、『ミイラの飼い方』は今でも色褪せない魅力を持つ名作です。