『ケンガンアシュラ』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

『ケンガンアシュラ』とは

『ケンガンアシュラ』（原作：サンドロビッチ・ヤバ子／作画：だろめおん）は、企業が闘技者を雇い、代理戦争的に“拳願仕合（ケンガンジアイ）”という格闘試合で勝敗を決めるという異種格闘アクション漫画です。
2012年4月18日よりWebマンガとして連載がスタートし、2018年8月9日に全27巻で完結しています。
物語は、冴えないサラリーマン・山下一夫が、謎の格闘家・十鬼蛇王馬（ときたおうま）の世話役となり、「拳願絶命トーナメント」という命懸けの企業代理戦争に巻き込まれていくというものです。
迫力ある肉弾戦、格闘スタイルの多様さ、企業の思惑が交錯する社会的スリルなどが特徴で、リアル志向の格闘描写がファンの間で高く評価されています。

2期・続編の可能性

これまでのアニメ化状況

『ケンガンアシュラ』はNetflixでアニメ化され、第1期が2019年7月に配信開始されました。
続いてSeason2（2部構成）が製作され、Part1が2023年9月21日、Part2が2024年8月15日に配信されています。
さらに2024年6月には『範馬刃牙 VS ケンガンアシュラ』というクロスオーバー映画もNetflixで公開され、シリーズの注目度は依然高い状態です。

続編（3期等）の可能性

Season2 Part2で拳願絶命トーナメントが完結したため、本編としては一区切りついた形となっています。
しかし、原作の続編である『ケンガンオメガ』（2019年1月より連載中）が存在しており、そのアニメ化の可能性が濃厚とされています。
正式発表はまだありませんが、シリーズの人気やNetflixの継続展開から考えると、今後『ケンガンオメガ』名義で続編が制作される可能性は十分あります。

アニメの続きはどこから読めばいいか

『ケンガンアシュラ』は全27巻で完結しています。
アニメSeason2 Part2が原作最終章まで描いているため、アニメをすべて視聴した場合は、続編である『ケンガンオメガ』第1巻から読むのが自然です。
『ケンガンオメガ』は『アシュラ』から2年後の世界を描き、王馬の影響を受けた新世代の闘技者たちが登場します。
一方、アニメ未視聴または途中視聴の場合は、原作『ケンガンアシュラ』第1巻から通読することで全体の流れをより深く楽しめます。

円盤（DVD・BD）売上状況

Netflix配信作品ということもあり、国内の円盤売上データはほとんど公表されていません。
一部では第1期Blu-ray初動が100枚前後という情報もありますが、非公式な数値であり信頼性は低いです。
また、現在はストリーミング視聴が主流で、円盤売上が続編制作判断の決定要因になることは減少傾向にあります。
したがって、「売上が悪い＝続編がない」とは必ずしも言えません。Netflix独自の視聴データや世界的評価が重視される傾向にあります。

原作のストック状況・原作売上・発行部数

『ケンガンアシュラ』は全27巻完結済みで、2019年時点で累計発行部数150万部を突破しています。
その後も電子書籍の販売や海外展開が進み、実際の読者数はさらに増加しています。
また、続編の『ケンガンオメガ』は2019年から連載が続いており、2025年時点で単行本30巻前後が刊行されています。
つまり、アニメ化のためのストックは十分にあり、制作側が続編を作る材料に困ることはありません。
ストーリー的にも『アシュラ』から地続きの世界観で、新旧キャラクターが登場するため、アニメ化の展開にも自然に繋がります。

アニメと原作の違い

アニメ版は3DCGアニメーションで制作され、動きの激しい肉弾戦をリアルに再現しています。
一方、原作漫画では作画・構図の妙で格闘技の理論や重さ、スピード感を緻密に描写。読者の想像力を刺激する“静の迫力”が魅力です。

主な違いは以下の通りです。

• アニメでは試合テンポが速く、一部のエピソードや心理描写が省略されている。

• 原作では各キャラクターの背景・戦術・企業間の裏事情まで細かく描写。

• 3DCG特有のモーション演出が好評な一方、「表情の細かさ」は原作に軍配が上がるとする意見もあります。

そのため、アニメを観て興味を持った人が原作を読むと、より深い理解と興奮を得られる構成になっています。

作者の他の作品

原作：サンドロビッチ・ヤバ子
作画：だろめおん

このタッグによる代表作が『ケンガンアシュラ』と『ケンガンオメガ』です。
ヤバ子氏は緻密な世界設定と格闘理論を重視するタイプの作家で、だろめおん氏は筋肉や体術の表現力に長けたアクション作画の名手です。
『ケンガン』シリーズ以外では、短編・読み切り作品などもありますが、現時点で最も注目されているのは『オメガ』連載です。

類似のおすすめ作品

『ケンガンアシュラ』に近いテーマ・作風を持つおすすめ作品は以下の通りです。

• 刃牙シリーズ（板垣恵介）
  格闘漫画の金字塔。人間の限界を超えた戦闘描写と哲学的要素が魅力。『範馬刃牙VSケンガンアシュラ』として公式コラボも実現。

• タフ（猿渡哲也）
  格闘家一家の成長と戦いを描く長寿シリーズ。リアルな体術と修行描写が特徴。

• ホーリーランド（森恒二）
  素人青年が喧嘩を通じて強さを得ていく現実志向の格闘ドラマ。精神面の描写が深く、心理的アクション要素が共通。

• 範馬刃牙シリーズとのクロスオーバー作
  両者のファンなら必見の異世界バトルで、キャラ同士の邂逅が熱い。

これらはいずれも「格闘」「肉体」「哲学」「人間ドラマ」を軸とした作品であり、『ケンガンアシュラ』と親和性が高いです。

まとめ

『ケンガンアシュラ』は、企業代理戦争という斬新な設定と圧倒的な格闘描写を融合させた、現代格闘漫画の金字塔です。
アニメはNetflix配信を中心に高評価を得ており、Season2までで原作本編を完結まで描いています。
続編『ケンガンオメガ』の存在と人気の高さから、今後のアニメ化・メディア展開は非常に期待できます。

原作は全27巻、続編が30巻以上という大ボリュームで、読み応えは十分。
格闘、駆け引き、企業戦略、そして人間の「強さ」とは何か――それを徹底的に描いた本作は、アクション好き・格闘技ファンなら一読の価値があります。