Windows 11でIPアドレスを取得できない原因と対処法|Wi-Fi・有線LANが繋がらない時の解決方法
はじめに
Windows 11でWi-Fiや有線LANに接続しようとしたときに、
- IPアドレスを取得できない
- 「インターネットなし」と表示される
- Wi-Fiには接続しているのに通信できない
- 「識別されていないネットワーク」と表示される
- 169.254から始まるIPアドレスが割り当てられている
- 有線LANが突然使えなくなった
このような症状で困っていませんか?
パソコンがネットワークへ接続するには、通常ルーターなどのDHCPサーバーからIPアドレスを自動的に取得する必要があります。
しかし、ルーターやネットワークアダプター、Windows 11のネットワーク設定などに問題が発生すると、IPアドレスを正常に取得できないことがあります。
この記事では、Windows 11でIPアドレスを取得できない原因と、初心者でも試しやすい対処法を詳しく解説します。
Windows 11でIPアドレスを取得できない主な原因
IPアドレスを取得できない原因は一つではありません。
主に次のような原因が考えられます。
- ルーターやONUの一時的な不具合
- DHCPサーバーが正常に動作していない
- Wi-Fiの接続不良
- LANケーブルの接触不良
- ネットワークアダプターの不具合
- ネットワークドライバーの問題
- TCP/IP設定の破損
- IPアドレスの競合
- VPNやセキュリティソフトの影響
- Windows Update後の不具合
まずは簡単な方法から順番に確認していきましょう。
現在のIPアドレスを確認する
最初に、Windows 11がどのようなIPアドレスを取得しているのか確認しましょう。
コマンドプロンプトで確認する方法
- スタートボタンをクリックする
- 「ターミナル」または「コマンドプロンプト」と検索する
- コマンドプロンプトを起動する
- 次のコマンドを入力する
ipconfig
「IPv4 アドレス」の項目を確認します。
一般的な家庭用ネットワークでは、
192.168.x.x
や
10.x.x.x
などのIPアドレスが表示されます。
一方、
169.254.x.x
と表示されている場合は、DHCPサーバーから正常にIPアドレスを取得できていない可能性があります。
パソコンを再起動する
最初に試しておきたいのがWindows 11の再起動です。
一時的なネットワークの不具合であれば、再起動するだけでIPアドレスを正常に取得できる場合があります。
手順
- スタートボタンをクリックする
- 「電源」をクリックする
- 「再起動」を選択する
再起動後、Wi-Fiまたは有線LANに接続して確認してください。
ルーターを再起動する
パソコンではなく、ルーター側に問題が発生している可能性もあります。
ルーターがDHCPサーバーとしてIPアドレスを正常に割り当てられなくなると、Windows 11でIPアドレスを取得できなくなることがあります。
手順
- パソコンの通信を終了する
- ルーターの電源を切る
- 可能であればONUやモデムも電源を切る
- 30秒程度待つ
- ONU・モデムの電源を入れる
- しばらく待ってからルーターの電源を入れる
- Windows 11から再接続する
ルーターの起動直後は通信が安定するまで時間がかかる場合があります。
Wi-Fiを一度切断して再接続する
Wi-Fi接続に問題がある場合は、一度切断してから再接続してみましょう。
手順
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」をクリックする
- 「Wi-Fi」を選択する
- Wi-Fiをオフにする
- 数秒待つ
- Wi-Fiをオンにする
- 使用しているネットワークへ接続する
それでも改善しない場合は、保存されているWi-Fi情報を削除して再接続する方法もあります。
Wi-Fiのネットワークを削除して再接続する
保存されているWi-Fi設定に問題がある場合は、一度ネットワークを削除して再登録します。
手順
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」を選択する
- 「Wi-Fi」をクリックする
- 「既知のネットワークの管理」を開く
- 使用しているWi-Fiを選択する
- 「削除」をクリックする
- Wi-Fi一覧から同じネットワークへ接続する
- Wi-Fiパスワードを入力する
パスワードが分からない場合は、削除する前に確認しておきましょう。
LANケーブルを確認する
有線LANでIPアドレスを取得できない場合は、LANケーブルにも原因がないか確認します。
次の項目をチェックしてください。
- LANケーブルがしっかり接続されているか
- ルーター側のLANポートに問題がないか
- パソコン側のLANポートに問題がないか
- LANケーブルが断線していないか
- 別のLANポートで接続できるか
可能であれば別のLANケーブルに交換して確認してみましょう。
IPアドレスを再取得する
Windows 11では、コマンドを使ってIPアドレスをいったん解放し、再取得できます。
IPアドレスを解放する
管理者権限でコマンドプロンプトまたはWindowsターミナルを開き、次のコマンドを実行します。
ipconfig /release
続いて、IPアドレスを再取得します。
ipconfig /renew
処理が完了したら、次のコマンドで確認します。
ipconfig
正常なIPv4アドレスが割り当てられているか確認してください。
DNSキャッシュを削除する
IPアドレス自体は取得できていても、ネットワーク通信に問題がある場合はDNSキャッシュを削除します。
管理者権限のコマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
ipconfig /flushdns
DNSキャッシュが削除されたら、ブラウザーなどでインターネットへ接続できるか確認します。
TCP/IPをリセットする
ネットワーク設定が破損している場合は、TCP/IPをリセットすることで改善する可能性があります。
管理者権限でコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。
netsh int ip reset
実行後はWindows 11を再起動してください。
Winsockをリセットする
Windowsのネットワーク通信に関する設定に問題がある場合は、Winsockをリセットします。
次のコマンドを実行します。
netsh winsock reset
コマンドを実行したらWindows 11を再起動します。
ネットワークアダプターを無効・有効にする
ネットワークアダプターが一時的に正常動作していない可能性もあります。
手順
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」を選択する
- 「ネットワークの詳細設定」を開く
- 使用しているネットワークアダプターを確認する
- 「無効にする」をクリックする
- 数秒待つ
- 「有効にする」をクリックする
その後、IPアドレスを再取得できるか確認してください。
ネットワークドライバーを更新する
ネットワークドライバーに問題があると、IPアドレスを正常に取得できない場合があります。
手順
- スタートボタンを右クリックする
- 「デバイス マネージャー」を開く
- 「ネットワーク アダプター」を展開する
- 使用しているWi-FiまたはLANアダプターを右クリックする
- 「ドライバーの更新」を選択する
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択する
更新後はWindows 11を再起動して確認します。
ネットワーク設定をリセットする
ここまでの方法で改善しない場合は、Windows 11のネットワーク設定をリセットします。
手順
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」をクリックする
- 「ネットワークの詳細設定」を選択する
- 「ネットワークのリセット」をクリックする
- 「今すぐリセット」をクリックする
ネットワーク設定をリセットすると、Wi-Fiの保存情報やVPNなどの設定を再設定する必要がある場合があります。
重要なネットワーク設定を使用している場合は、事前に内容を確認しておきましょう。
DHCPが有効になっているか確認する
家庭や一般的なネットワークでは、DHCPによってIPアドレスを自動取得する設定が使われています。
IPアドレスを手動設定している場合は、設定内容に問題がないか確認してください。
確認するポイント
- IPアドレス
- サブネットマスク
- デフォルトゲートウェイ
- DNSサーバー
特別な理由がない場合は、IPアドレスを自動取得する設定にしておくのが基本です。
IPアドレスの競合を確認する
同じネットワーク上に同一のIPアドレスを使用している機器があると、通信に問題が発生することがあります。
特にIPアドレスを手動設定しているパソコンやネットワーク機器がある場合は注意が必要です。
一般家庭のネットワークでは、DHCPによる自動取得を利用することでIPアドレスの競合を避けやすくなります。
VPNやセキュリティソフトを確認する
VPNやセキュリティソフトがネットワーク通信に影響している可能性もあります。
VPNを使用している場合は、一度VPNを切断してからIPアドレスを確認してください。
セキュリティソフトを利用している場合は、ネットワーク保護機能が通信を妨げていないか確認します。
ただし、セキュリティソフトを無効にする場合は、確認後すぐに元へ戻すようにしてください。
Windows Updateを確認する
Windows Update後に突然ネットワークへ接続できなくなった場合は、更新プログラムが原因になっている可能性があります。
手順
- 「設定」を開く
- 「Windows Update」をクリックする
- 「更新プログラムのチェック」をクリックする
- 利用可能な更新プログラムをインストールする
- Windows 11を再起動する
ネットワーク関連の不具合が修正される場合があります。
IPアドレスを取得できない時の確認順序
原因を効率よく切り分けるなら、次の順番で確認するのがおすすめです。
- パソコンを再起動する
- Wi-FiやLANケーブルを確認する
- ルーターを再起動する
- ipconfigでIPアドレスを確認する
- ipconfig /releaseを実行する
- ipconfig /renewを実行する
- TCP/IPをリセットする
- ネットワークアダプターを再起動する
- ドライバーを更新する
- ネットワーク設定をリセットする
特に「169.254.x.x」のIPアドレスが表示されている場合は、DHCPからIPアドレスを取得できていない可能性を重点的に確認しましょう。
実際に改善しやすい方法
Windows 11でIPアドレスを取得できない場合、まずルーターとパソコンの両方を再起動するのがおすすめです。
それでも改善しない場合は、
ipconfig /release
ipconfig /renew
を実行してIPアドレスを再取得します。
さらに、
netsh int ip reset
netsh winsock reset
を実行してWindowsのネットワーク設定をリセットし、パソコンを再起動します。
これらを順番に試すことで、設定の一時的な不具合が原因だった場合は改善できる可能性があります。
よくある質問
Q. 169.254から始まるIPアドレスは何ですか?
A. WindowsがDHCPサーバーからIPアドレスを取得できない場合などに、自動的に割り当てられるアドレスです。ルーターやネットワーク接続に問題がないか確認してください。
Q. Wi-Fiには接続済みなのにIPアドレスを取得できません。
A. Wi-Fiの接続表示と、IPアドレスを正常に取得できているかは別の問題です。ipconfigでIPv4アドレスを確認し、必要に応じてルーターを再起動してください。
Q. IPアドレスを再取得しても改善しません。
A. TCP/IPのリセット、ネットワークアダプターの再起動、ドライバーの更新、ネットワーク設定のリセットなどを試してください。
Q. ネットワーク設定をリセットするとデータは消えますか?
A. 写真や文書などの個人ファイルが削除されるわけではありません。ただし、Wi-FiやVPNなどのネットワーク設定は再設定が必要になる場合があります。
Q. 有線LANでもIPアドレスを取得できないことがありますか?
A. はい。LANケーブル、ルーター、LANポート、ネットワークアダプター、ドライバーなどに問題があるとIPアドレスを取得できない場合があります。
まとめ
Windows 11でIPアドレスを取得できない場合は、ルーターやネットワークアダプター、DHCP、Windowsのネットワーク設定などに問題が発生している可能性があります。
まずはパソコンやルーターを再起動し、ipconfigで現在のIPアドレスを確認しましょう。
169.254から始まるIPアドレスが表示されている場合は、DHCPから正常にIPアドレスを取得できていない可能性があります。
その場合は、
- ルーターを再起動する
- Wi-FiやLANケーブルを確認する
- IPアドレスを再取得する
- TCP/IPをリセットする
- Winsockをリセットする
- ネットワークアダプターを再起動する
- ドライバーを更新する
- ネットワーク設定をリセットする
といった方法を順番に試してみてください。
多くの場合、ネットワーク機器やWindows側の一時的な不具合であれば、設定をリセットすることで正常にIPアドレスを取得できるようになります。

