『はたらく細胞』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

2期・続編の可能性

すでに第2期は放送済み

アニメの第1期に続いて、第2期（『はたらく細胞!!』などのタイトル名義）も制作され、放送されました。第2期では、原作の5〜6巻あたりを扱っているとされます。

第3期・さらなる続編の見込み

現時点で公式に「第3期制作決定」といった発表はありません。ただし、続編が出る可能性を示す要素もあります。

プラスの材料：

• 実写映画が興行収入60億円を超える大ヒットを記録しており、作品への注目度が非常に高まっている点。

• スピンオフ作品群が数多くあり、シリーズとしての拡張性が確保されていること。

• 長年にわたるファン基盤や作品のブランド力。

マイナスの事情：

• 本編漫画は既に完結しており、アニメ化できる「未使用エピソード（本編分）」はほとんど残っていない可能性が高いこと。

• 第2期の円盤売上が第1期に比べて著しく落ちており、円盤収益面での期待は低めになる可能性があること。

• アニメ制作にはスタッフ・予算・放送枠・スポンサー調整など多くの要因が絡むため、企画としてのハードルが高い点。

これらを踏まえると、「第3期が出る可能性はゼロではないが、確実とは言えない」というのが現実的な見立てです。

アニメの続き（原作との対応）

アニメを観た後、原作を読み進めたいとき、どこから読むのが適切かの目安は以下の通りです：

• 第1期は、おおよそ原作の1〜4巻あたりをベースに構成されているとされています。

• 第2期は主に原作の5〜6巻あたりを扱っています。

したがって、

• 第1期しか見ていない → 原作の第5巻から読むのが自然。

• 第2期まで見た → それ以降の展開（スピンオフ・補足エピソードなど）へ進む。

ただし、原作にはアニメで省略された回や描写も含まれているため、アニメの流れとはズレがあることを念頭に置くとよいでしょう。

また、スピンオフ・外伝作品には本編とは異なる視点の物語も多いため、興味があればそちらにも手を伸ばすのをおすすめします。

円盤（DVD・Blu-ray）売上

アニメ版の円盤売上（DVD・Blu-ray合算）について、公開・調査されているデータを以下に整理します。

第1期の円盤売上

ある調査サイトでは、第1期の円盤売上を以下のようにまとめています：

• 第1巻：7日以内で約6,099枚、最終的には約7,782枚

• 第2巻：初動合算で約4,513枚

• 第3巻：初動合算で約3,688枚、最終で約3,898枚

• 第4巻：初動合算で約3,700枚

• 第5巻：初動合算で約3,657枚

• 第6巻：初動合算で約3,615枚、最終で約3,756枚

• 特別編（番外編など）：初動で約2,135枚

これらの数字から、第1期では最初の巻が突出して高い売上を記録しており、その後の巻でも一定の水準を維持していたことがわかります。

第2期の円盤売上

同じく調査サイトのデータによると、第2期（『はたらく細胞!!』）の売上はかなり低めの傾向です：

• 第1巻：7日以内で約1,250枚、最終で約1,360枚

• 第2巻：初動で約1,162枚

• 特別編：初動で約1,408枚

• 第3巻：初動で約950枚

• 第4巻：初動で約731枚

こうした数字から、第2期では円盤売上が第1期に比べて大きく落ち込んだと見ることができます。

また、2023年4月には第1〜2期および特別編をまとめたBlu-ray BOXが発売されたという情報もあります。

円盤売上はアニメ作品の収益性を左右する一要素ですが、近年では配信視聴数、グッズ売上、関連書籍売上なども収益に大きく関わるため、円盤売上だけで作品の成功を断定はできません。

原作のストック状況（未アニメ化分など）

本編漫画『はたらく細胞』は全6巻で完結しており、連載は2021年3月号まで続きました。したがって、アニメ化できる「未アニメ化エピソード（本編として残っている話）」はほとんど残っていないと考えられます。

ただし、以下の観点から、さらなる展開の可能性は完全には潰えていません：

1. 原作の中でアニメが省略したエピソードや描写の詳細が残っていること。

2. スピンオフ・外伝作品（たとえば『はたらく細胞BLACK』『はたらく細菌』『はたらかない細胞』『はたらく細胞LADY』など）が複数あり、これらにはまだアニメ化されていない内容が多くあります。

3. ノベライズ版、設定資料集、脚本補足なども存在しており、それらを原作拡張素材として用いる余地があります。

4. 実写映画では本編＋オリジナル要素を交えたアレンジがなされており、映画オリジナルのシーンをアニメ版に応用する可能性も理論上考えられます。

したがって、完全にネタが枯渇しているわけではないものの、「本編の主要ストック」はかなり消費されている状態、と理解するのが適切でしょう。

原作の売上・発行部数

作品の人気を示す指標として、発行部数・売上データについて既知のものを整理します。

発行部数・累計部数

• シリーズ累計発行部数は、2024年時点で1,000万部を突破したと公式・報道で伝えられています。

• 過去には、発行部数500万部突破などの段階的な報道もありました。

• また、ウィキペディアには、2022年5月時点で累計部数930万部突破という記述もあります。

• スピンオフ作品を含めたシリーズ全体を含めると、さらに大きな部数が見込まれます。

各巻の売上実績（初動・累計）

ある調査サイトによれば、以下のような巻別売上データがあります（ただし、非公式な調査ベース）：

• 第1巻：初動売上 17,546部／最終累計 617,410部

• 第2巻：初動 38,896部／最終 503,293部

• 第3巻：初動 64,429部／最終 389,006部

• 第4巻：初動 72,313部／最終 348,177部

• 第5巻：初動 72,229部／最終 269,307部

• 第6巻：初動 106,566部／最終 201,091部

このような数字から、第1巻が非常に強い売れ行きを記録していたこと、また途中巻以降でも一定の需要が持続していたことがうかがえます。

スピンオフ作品である『はたらく細胞BLACK』は、モーニングで連載され、全8巻で完結しているという情報があります。

総じて、原作本編＋スピンオフを含めた売上・発行部数は大規模な作品群と位置づけられます。

アニメと原作の違い・改変点

アニメ化時には、以下のような違いや改変が生じることが一般的で、『はたらく細胞』にもそれが見られます：

1. エピソードの統合・省略
   　原作には細かい日常回や補足的説明回が多数ありますが、アニメではテンポ調整のために省略されたり、複数回を統合したりすることがあります。

2. 脚本拡張・演出強化
   　アニメ独自の演出シーンやセリフ追加、緊張感を高めるための視覚的演出が加えられていることがあります。

3. 登場順・タイミングの調整
   　原作とは順番を変えてキャラクターを登場させるなど、構成上の入れ替えが行われることがあります。

4. 設定・描写の簡略化
   　医学・生物学的な説明や専門用語などは、視聴者に分かりやすくするために省略・簡素化されていることがあります。

5. 表現の抑制・抽象化
   　血液・傷・炎症・ウイルスとの戦闘など、グロテスク・過激になりうる描写は抑えめに表現されたり、抽象的表現に置き換えられたりする場面が見られます。

6. アニメオリジナル要素
   　特別編やオリジナル回が挿入されることがあり、原作にはないストーリーが加えられていることがあります。

こうした違いを理解しておくと、アニメで体験した後に原作を読んだときのギャップを感じにくくなるでしょう。

作者・清水茜の他の作品・関与作品

清水茜は『はたらく細胞』以外にも、多様な関連作品・スピンオフやオリジナル作品に関与しています。

主な関連・スピンオフ作品

• はたらく細菌：細菌をテーマにした擬人化スピンオフ。

• はたらかない細胞：日常性・コメディ寄りの視点で描いたスピンオフ。

• はたらく細胞LADY：女性体内をテーマに据えたスピンオフ。

• はたらく細胞フレンド：細胞たちの “普段の時間” を描く作品。

• はたらく血小板ちゃん、小説版『はたらく細胞』、絵本化シリーズなど。

• はたらく細胞BLACK：本編とは異なる過酷な労働環境を描くスピンオフで、監修を清水茜が務めています。

完全オリジナル作品

• イエローフレイム（Yellow Flame）：清水茜のオリジナル作品としてリストに挙がっており、マンガジャンルでの作品もあります。

• また、清水茜はデビュー前、読切作品「細胞の話」を発表しており、これが『はたらく細胞』の原型になったとインタビューで語られています。

清水茜自身は、もともと医学・生物学の専門教育を受けていたわけではなく、マンガ専門学校を経て作品活動を始めたという背景があります。