『ハコヅメ』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

2期・続編の可能性

公式発表としては、アニメ第2期やドラマ続編の制作決定などは現時点では出ていません。

一方で、ファン間・業界関係者の見方としては、以下のような点が“続編の可能性を匂わせる材料”とされることがあります：

続編を後押しする材料

• 原作には「アニメで描ききれていないエピソード」が残っているという認識

• キャラクター人気・原作の評価や知名度が高いこと

• ドラマやアニメ制作陣・声優・キャストが「もう一度やりたい」「機会があれば続きたい」と語ることがある（ただし公式とは別の発言レベル）

• グッズ・配信などの多方面展開により収益モデルを補完できる構造を持つ作品である点

続編を阻む・慎重にならざるを得ない要因

• 原作が一旦「完結した第一部」としてまとめられており、新展開を始めるには作者・出版社側の意志転換が必要

• 制作スケジュール・予算・キャスト確保など、アニメ化／ドラマ化に伴う実務的なハードル

• 続編を作る際の構成（どこから話を始めるか、どこを割愛するか、どこを改変するか）の調整が難しい

総じて言えば、「続編の可能性はゼロではないが、確定的な情報はまだない」という状況です。

アニメの続きを原作で読むならどこからか

アニメ第1期は全13話。ファン間の読み筋を参照すると、アニメは原作の単行本6〜7巻あたりまでを中心に扱っている、という見方が比較的支持されています。

したがって、アニメを楽しんだ後で原作を追いたいなら、コミックス7巻あたりの途中から読み始めるのが無難、というのが通例的なアドバイスです。
ただし、アニメでどのエピソードをどこまで取り込んだか（前後関係を調整したかどうか）には版ごと・演出ごとのズレがある可能性があるので、7巻の前後を軽く確認してから読み始めても違和感は少ないでしょう。

円盤（DVD・Blu-ray）の売上

公に確認できる範囲では、『ハコヅメ』アニメの円盤（DVD／Blu-ray）売上の具体的な数字は、信頼できる資料として広く公開されていません。

アニメ業界では円盤売上が制作採算を判断する重要な指標になることがありますが、近年は配信権やグッズ、版権収入など多様な収益源があるため、円盤だけでは成功可否を判断できないことも増えています。
ハコヅメの場合、円盤売上自体がメディアで強く報じられていないため、少なくとも「爆発的な円盤売上を残した」などと明言できる資料は見つかっていません。

原作のストック状況

原作『ハコヅメ』については、「第一部完結」の表示がなされており、それ以後は本編としての新連載は行われていない状態です。つまり、現在公に発表されている範囲では、本編としての“ストック”は存在しないと見るのが妥当です。

作者・泰三子はその後、新作として 『だんドーン』 という作品を連載しています。この新作では時代設定を幕末〜明治初期に移し、近代警察制度の成立を題材とするなど、題材を変えた形で新たな方向性を探る意図が見られます。

また、ハコヅメ本編では別挿話やスピンオフ展開（本編とは少し視点を変えた話など）が過去に発表されたこともあります。ですが、それらは “未公表の続き” とは異なり、主線を進める「新話」という意味では限られます。

要するに、「ハコヅメ本編そのものを今すぐ追える未発表ストック」は、公にはないというのが現状です。

原作の売上・累計発行部数

原作『ハコヅメ』について、公開されている数字をもとに整理します。

• ある時点（中頃までの累計）で「450万部突破」という報道がなされていました。

• さらにその後、公式発表などで「累計発行部数500万部超」という文言が使われることがあります。

• 単行本としては、最終的に全23巻が刊行されたと扱われています（作者側・出版社側でも最終巻扱いの表記あり）。

ただし、注意点として、「発行部数」や「累計発行部数」には、紙版・電子版を含む発行数全体や印刷部数・配本数を含む値であって、実際に書店で売れた・読者に読まれた“実売部数”と完全に一致するわけではありません。

また、発行数の推移や巻ごとの売上変動などを細かく追った一次資料は、広く公開されていないため、500万部超という数字は“公に語られた区切りの値”と見るのが適切です。

アニメと原作の違い・改変点

アニメ版には、原作をベースにしながらも映像化・ドラマ化という形式に合わせて調整された部分がいくつかあります。以下、一般にファン間で指摘されている違い・改変の方向性を整理します。

忠実な部分・原作尊重の部分

• キャラクターの言動・口調、関係性、やりとりのテンポ感、ユーモアのセンスなど、原作の雰囲気をなるべく維持する方向で作られているという印象が多い

• 川合麻依・藤聖子ら主要キャラクターの心情描写や成長の軸は、アニメでも概ね尊重されているという評価

改変・省略・調整された部分

• 原作には細かいモブキャラ・エピソードが多く登場しますが、アニメでは尺上の都合でそれらが省略されたり統合されたりしている

• 原作の順序を入れ替えて配置したり、前後の調整を加えてストーリーの流れをスムーズにしたシーンがあるという意見

• 重いテーマ・暗さを伴う描写が原作にはあるケースもありますが、アニメではやや調子を緩和する方向に編集された可能性が指摘されることもある

• 映像表現・演出の都合で、セリフの間（ま）を活かす、カットを入れる、テンポを変えるなどの演出的変更も含まれている

総じて言えるのは、アニメは原作の“骨子”を保ちつつ、映像フォーマットに最適化するための編集が入った形、という理解が妥当でしょう。

作者・泰三子の他の作品

泰三子氏は警察経験をもとにリアルな題材を描く作風が特徴で、『ハコヅメ』が最も知られた代表作ですが、以下のような他の試み・関連作品も存在します。

• 『交番女子』：本作以前に発表された読み切り作品で、『ハコヅメ』の萌芽的な作品とされるもの

• 『ハコヅメ 別章 アンボックス』：本編とは少し視点を変えた挿話・別展開を扱うもの

• 『だんドーン』：ハコヅメ完結後に始まった新連載。時代設定を幕末〜明治期に移し、近代警察制度の形成や歴史背景を題材とする、コメディと社会描写を併せ持つ作品

もし泰三子氏の作品世界に興味があるなら、『だんドーン』は現時点での最新作としておすすめと言えます。

類似のおすすめ作品

『ハコヅメ』の魅力要素（職業もの / 組織と個人の葛藤 /日常×ドラマ性 /キャラクター重視）を共有する、また雰囲気的に近しい作品をいくつか紹介します。

• 『僕だけがいない街』：日常と非日常の交錯、過去と現在の行き来、重みあるテーマが絡む作品。

• 『その着せ替え人形は恋をする』：人間関係やキャラクター描写の丁寧さ、ユーモアと感情の揺らぎ。

• 『天国大魔境』：社会テーマ・組織と個人の対立を背景とした大きな構図を持つ作品。

• 『モリのアサガオ』：働く人々・日常・葛藤を丁寧に描くヒューマンドラマ。

• 『コウノドリ』：医療現場を舞台にした職業ものだが、「現場感」・「苦悩と成長」・人間ドラマの構成が参考になる点あり。

もちろん、これらは完全に同種という訳ではありませんが、『ハコヅメ』を気に入った人には読んで損はない作品だと思います。