『はじめの一歩』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

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2期・続編の可能性

これまでのアニメシリーズ

『はじめの一歩』のアニメは、これまでに3期＋特別編が制作されています。

第1期：2000年10月～2002年3月放送
全75話＋TVスペシャル「Champion Road」＋OVA「間柴vs木村」
第2期（New Challenger）：2009年放送（全26話）
第3期（Rising）：2013年10月～2014年3月放送（全25話）

しかし、第3期以降は約10年以上が経過しており、第4期の制作は公式に発表されていません。

続編の可能性は？

現時点では「新作制作中」などの情報はありませんが、いくつかの要素から「可能性は残されている」とも考えられます。

肯定的な材料

原作漫画が今も連載中で、アニメ化できるエピソードのストックが豊富
長期ファンが多く、今でもSNSなどで話題になりやすい
近年は昔の人気作がリメイク・再アニメ化される例が増えている

懸念点

第3期からの経過時間が長く、制作体制の再構築が必要
円盤やグッズの売上がどれほど成功していたか不明確
作者が映像化に慎重な姿勢を見せることがある

総合的に見ると、「公式発表はないが、ストック的には十分、ただし実現は不透明」というのが現実的な評価です。
もし制作が決定すれば、発表から放送まで数年かかる可能性があります。

アニメの続きはどこから読めばいい？

『はじめの一歩 Rising』（第3期）は、原作で言うとおよそ第61巻～第79巻あたりの内容が描かれています。
よって、アニメの続き（第4期がない現状）を原作で追いたい場合は、第80巻以降から読むとスムーズです。

このあたりからは、一歩のさらなる成長や、宮田との関係、ライバルたちの動向などがより深く描かれます。
アニメでは省略された心理描写や試合の詳細も多く、原作で読むと新しい発見があります。

円盤（DVD・Blu-ray）の売上

正確な円盤売上データは公式に公表されていません。
ただし、放送当時の人気・視聴率の高さから、第1期は非常に好調な反応を得たとされます。

2000年代初期におけるスポーツアニメとしては異例のヒットで、深夜枠ながら平均視聴率4〜6％を記録したとも言われます。
一方で、第2期・第3期の円盤売上はそれほど高くはなく、商業的には「続編を作るほどの利益には届かなかった」という見方もあります。

現在は配信サービスでの人気が重視される時代になっているため、今後再評価される可能性もあります。

原作のストック状況

『はじめの一歩』は1989年から現在まで連載が続いており、単行本は140巻近くに到達しています（2025年時点）。
アニメで描かれたのはおよそ79巻までの内容なので、未アニメ化部分が60巻以上残っています。

つまり、もし第4期を制作する場合でも「ストック不足」はまったく問題ありません。
むしろ、どの部分を区切りにアニメ化するかの選択が難しいほどです。

また、物語は現在も進行中で、一歩が引退後にトレーナーとして後進を育てる展開など、新しいフェーズに入っています。
これをどう映像化するかは、今後のアニメ企画の方向性次第です。

原作の売上・発行部数

2023年時点で、シリーズ累計発行部数は1億部を突破しています。
これは日本の漫画の中でも上位に入る数字で、『スラムダンク』『ドラゴンボール』『名探偵コナン』などに並ぶ規模です。

2012年には9000万部を突破しており、以後も安定して部数を伸ばし続けています。
ただし、連載期間が長いこともあり、近年は1巻あたりの売上は減少傾向にあると指摘されています。

それでも、1億部という数字は「国民的スポーツ漫画」の証であり、作者・森川ジョージの代表作として不動の地位を築いています。

アニメと原作の違い

アニメ化にあたり、いくつかの改変・省略・追加がなされています。主な違いを整理すると以下の通りです。

エピソードの省略・短縮
　原作では一試合に数話かけるような長い心理描写がありますが、アニメではテンポ重視のために短縮されています。
演出の違い
　アニメでは試合の迫力や音響効果を重視し、映像的に盛り上げる演出が多くなっています。
　特に鷹村や間柴の試合では、原作以上にアニメ的熱量が高いシーンも見られます。
一部の順序・セリフ変更
　放送テンポや物語構成を整えるため、試合順やセリフの一部が変更される場合があります。
オリジナル要素
　アニメオリジナルのエピソードや補完シーンも挿入され、一歩や仲間の関係性を深める描写があります。
作者の関与
　作者・森川ジョージは映像化に強いこだわりを持ち、クオリティに納得できない場合は制作ストップを申し出たこともあると語られています。
　そのため、アニメの完成度は高い一方で、新作のハードルも上がっていると考えられます。

作者・森川ジョージの他の作品

森川ジョージは『はじめの一歩』の前後にもいくつかの漫画を発表しています。代表的なものは以下の通りです。

『シグナルブルー』
『一矢NOW』
『インサイド・グラフィティー』
『会いにいくよ』（原作担当）

これらはいずれも初期の短期連載または中編作品であり、『はじめの一歩』ほどの人気作は他にありません。
彼の作風は、努力・根性・成長・人間ドラマといったテーマを徹底的に描くのが特徴で、ボクシングという舞台を通じて人生そのものを表現しています。

類似・おすすめ作品

『はじめの一歩』が好きな読者におすすめの、テーマや熱量が近い作品を紹介します。

作品名	類似点・特徴
『ホーリーランド』	素人が格闘技を学び、自分を見つける青春格闘漫画。心理描写が濃い。
『グラップラー刃牙』シリーズ	格闘そのものを極限まで突き詰めたバトル漫画。技術描写が圧倒的。
『ダイヤのA』	野球を通した努力と挫折のドラマ。仲間との競争関係が「一歩」と近い。
『REAL』（井上雄彦）	バスケットボールを題材に、挫折や障害と向き合うリアルな人間描写。
『あしたのジョー』	日本ボクシング漫画の金字塔。『はじめの一歩』の精神的原点。