『GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』は、現代日本と異世界が繋がる門(ゲート)を舞台に、自衛隊と異世界の住人たちとの戦争・外交・文化交流などを描いた異色のミリタリーファンタジー作品です。作者は柳内たくみで、もともとは個人Webサイトで発表された後、商業化されてヒット作となりました。
この作品は、異世界転移ものの中でもミリタリー色の強いリアルな描写と政治的なテーマ性、個性豊かなキャラクターたちによって人気を博しました。TVアニメは2015年に分割2クール(全24話)で放送され、大きな話題となりました。
以下では、アニメ第2期の可能性、原作の続き、売上、アニメと原作の違い、作者の他作品などを網羅的に詳細に解説し、最後に表にまとめます。
Contents
『GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい?

■ 1. アニメ第2期の可能性
アニメ『GATE』は第1期が2015年7月~9月、第2クール(事実上の第1期後半)が2016年1月~3月に放送されました。それ以降、TVアニメの続編(正式な第2期)は未だに制作発表されていません。
続編の可能性は?
制作可能な条件は以下の通り比較的良好です:
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原作のストックあり(後述)
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アニメ放送時の人気は高く、売上も好調
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ファンの続編要望が根強い
しかし一方で、以下の要因が「2期を妨げている」とも考えられます:
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政治・自衛隊描写などが国内外で賛否分かれるテーマ
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柳内たくみ氏の活動がやや停滞気味
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アニメ制作スタジオ(A-1 Pictures)のスケジュール問題や戦略変更
このように、作品としてのポテンシャルはあるが、慎重に扱われている印象があり、2期実現にはもう一段の話題性やタイアップが必要と見られます。
■ 2. アニメの続きはどこから読めばいい?
アニメ(全24話)は原作の第5巻の前半までを描いています。
したがって、アニメの続きを知りたい場合は、
👉 原作小説第5巻の中盤から
👉 または、コミカライズ版の第8巻以降から
読み始めるのが最適です。
ただしアニメ版は細かいエピソードや政治的駆け引きが簡略化されているため、1巻から原作を読み直すと、より深く世界観を楽しめます。
■ 3. 円盤(Blu-ray・DVD)の売上
『GATE』のBlu-ray/DVDは、分割2クールで各6巻ずつ計12巻が販売されました。
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初動売上は平均で約6,000~7,000枚とされており、深夜アニメとしてはかなり好成績。
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特典には自衛隊監修の資料集や、ミリタリー要素を深堀りした映像特典もあり、ファン層からの支持が厚かったことが伺えます。
これはアニメ続編の基準を大きく上回る水準ですが、制作が続かないのはやはり「作品内容のセンシティブさ」が一因と考えられます。
■ 4. 原作のストック状況
『GATE』の原作小説は以下の形で展開されています:
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文庫版:本編全10巻(完結済)
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新編『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 総集編』も刊行
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外伝シリーズ『GATE 外伝』が2巻まで刊行
つまり、アニメで扱われたのは本編のおよそ半分程度であり、残り5巻分+外伝がまだ未アニメ化となっています。
内容的にも、帝国との全面戦争や異世界側の内戦、日本政府と国連の外交など、アニメよりスケールの大きい展開が多く残っており、アニメ化の余地は非常に大きいです。
■ 5. 原作の売上・発行部数
『GATE』の原作シリーズは、2020年時点で累計500万部以上を突破しています。
特にアニメ化以降に発行部数が急伸し、
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文庫本の再販
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コミカライズ(マンガ版)
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電子書籍版
など多メディア展開によって幅広い層への浸透に成功しました。特にミリオタ・自衛隊ファンからの評価が高く、独自のポジションを確立しています。
■ 6. アニメと原作の違い
アニメ版は原作のストーリーをおおむね忠実に再現していますが、以下のような違いがあります:
項目 | 違いの概要 |
---|---|
描写の深さ | 原作では政治・軍事・戦略などの細かな説明が豊富。アニメではテンポ重視でカットされがち。 |
バイオレンス表現 | 原作では戦闘シーンや流血描写が生々しい。アニメではマイルドに演出。 |
外交要素 | 原作では日米中露など実在国家との外交描写がリアル。アニメではやや簡略化。 |
キャラクター内面 | 原作では伊丹やレレイらの心理描写が丁寧。アニメは外面の描写中心。 |
原作を読むことで、アニメでは触れられなかった**「伊丹耀司の真の能力や過去」**にも触れることができ、より物語の深みを味わえます。
■ 7. 作者の他の作品
柳内たくみ氏は、本作『GATE』以外の大規模な商業作品は少ないですが、以下のような展開を行っています:
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『GATE外伝 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』:本編のサイドストーリーを収録。
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GATEの資料本・ミリタリーブックの監修協力。
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インタビューやイベントにて、現実の防衛問題・安全保障への関心を示唆するなど、作者自身の思想が色濃く作品に反映されています。
◆ 情報まとめ表
項目 | 内容 |
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2期の可能性 | 公式発表なしだが、ストック・売上は十分。政治的テーマが障壁の可能性あり。 |
アニメの続きは? | 原作小説第5巻中盤以降、またはコミカライズ第8巻以降。 |
円盤売上 | 平均6,000~7,000枚以上。続編ラインは余裕でクリア。 |
原作ストック | 本編全10巻+外伝2巻。アニメは5巻まで。まだ未アニメ化多数。 |
原作売上 | 累計500万部以上(2020年時点)。アニメ化で急増。 |
アニメと原作の違い | 原作は政治・戦略・心理描写が濃密。アニメはテンポと視覚演出重視。 |
作者の他作品 | 『GATE外伝』、資料協力本など。代表作は本作が中心。 |