『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』とは

『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』は、秤猿鬼による異世界転移系ファンタジー小説で、イラストはKeGが担当しています。出版社はオーバーラップ（オーバーラップノベルス）で、2015年6月25日に第1巻が刊行されました。もともとは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていた作品で、人気を受けて書籍化・コミカライズ・アニメ化が行われています。

物語は、オンラインゲームのキャラクターとして遊んでいた主人公が、ゲームの世界そっくりの異世界に転移してしまうところから始まります。彼の姿はゲーム内アバターそのままの「骸骨騎士」――鎧に身を包み、中身は骸骨という見た目。そのため正体を隠しつつ、人助けや世直しの旅を続けていく、というストーリーです。強大な力を持ちながらも温厚で正義感の強い主人公アークの人柄と、コミカルかつシリアスな展開が人気の要因となっています。

アニメ第2期・続編の可能性

アニメ版は2022年4月から6月にかけて全12話で放送されました。放送終了後、2024年12月15日に公式より「第2期制作決定」が発表されています。したがって、続編の制作は確定済みであり、今後の放送スケジュールや新ビジュアルの公開が期待されています。

円盤の売上は後述のとおり突出してはいませんが、原作やコミックの売上・海外人気・配信プラットフォームでの再生数など、複合的な支持を受けて2期制作が決定しました。原作のストックも十分にあるため、2期以降の展開は問題なく制作可能な状況です。

アニメの続きはどこから読めばいいか

アニメ第1期では、原作小説の第1巻から第3巻の内容が映像化されています。したがって、物語の続きが気になる場合は、原作小説4巻から読み始めるのが最も自然です。
また、コミカライズ版（漫画版）はアニメより少し進んでおり、アニメで描かれた内容は漫画の第4巻までに相当します。そのため、漫画で続きを読みたい人は第5巻から手に取るとスムーズに楽しめます。

アニメでは一部のサブエピソードや登場人物の背景が省略されているため、アニメを見た後に原作で同じ範囲を読み直すと、より深く理解できる構成になっています。

円盤（Blu-ray・DVD）の売上

Blu-ray BOXは2022年に発売され、初動売上は約903枚でした。近年は円盤よりも配信やグッズ収益が重視されているため、この数字だけで人気を判断するのは難しいものの、円盤単体の売上としては中堅以下の水準です。

しかし、配信プラットフォームでの視聴数や海外での人気が高く、原作・コミックともに安定した売上を維持しているため、円盤の売上が低くてもシリーズとして十分に採算が取れていると考えられます。そのため、続編決定は妥当な流れです。

原作のストック状況

原作小説はすでに第10巻まで刊行されています。
また、コミカライズ版（作画：サワノアキラ）は第14巻まで刊行されており、2025年6月時点でも連載継続中です。

ウェブ版（なろう版）はすでに完結しており、書籍版では加筆・修正や新エピソードが追加されています。アニメ1期で描かれたのは物語全体の3分の1にも満たない範囲のため、2期・3期を作るだけのストックは十分に存在します。

原作の売上・発行部数

2025年時点で、シリーズ累計発行部数は約330万部を突破しています。2022年時点で200万部、2024年には300万部を突破したと報じられており、順調に売上を伸ばしている人気シリーズです。

漫画版単巻の売上も好調で、第6巻は約5万部を記録しています。ライトノベル市場全体で見ると上位20％に入る水準であり、安定した支持層を持っていることがわかります。書籍・電子版ともに好調で、シリーズの長期展開が可能な状況にあります。

アニメと原作の違い

アニメ版はテンポを重視した構成のため、原作に比べて一部のエピソードや説明が簡略化されています。特に以下の違いが見られます。

1. 省略・再構成されたエピソード
   原作では細かく描かれていた政治的背景や街の人々との交流、アークの内面描写などがカットされています。その代わりに戦闘シーンの迫力やテンポを重視した演出が増えています。

2. キャラクター描写の違い
   原作ではアークがよりユーモラスで人間味のある性格として描かれていますが、アニメでは「正義感が強い騎士」としてクール寄りに表現されています。
   また、アリアンやポンタの描写も原作よりも軽快に仕上げられています。

3. 演出・順序の変更
   原作で後半に登場する要素が早めに登場するなど、アニメ版では構成の入れ替えがあります。これによりアニメ単体でもまとまった物語として完結しています。

原作を読むと、アニメで語られなかった心情や世界観の深さがより理解できるため、アニメファンにも小説版はおすすめです。

作者とイラストレーターの他作品

原作・秤猿鬼は本作が代表作であり、ほかには小説投稿サイト上で短編や未書籍化の物語をいくつか執筆しています。本作の成功によって知名度を大きく上げた作家です。

イラスト担当・KeGは、他にも多数のライトノベルやゲームのキャラクターデザインを担当しています。特に「賢者の孫」関連のアートワークや、イラスト集などでも高い評価を得ています。重厚な鎧や幻想的な世界観の描写に定評があり、本作の雰囲気作りにも大きく貢献しています。

類似のおすすめ作品

『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』が好きな人におすすめの、似たテーマ・雰囲気の作品を紹介します。

• 『オーバーロード』
  骸骨の姿をした最強の主人公が異世界で活躍するという点で非常に近い作品。ダーク寄りで戦略・政治要素も強い。

• 『月が導く異世界道中』
  主人公が神の都合で異世界に送られ、独自の道を歩む物語。主人公の人間味や世界設定の緻密さが共通しています。

• 『無職転生 ～異世界行ったら本気だす～』
  異世界転生ファンタジーの原点的存在。成長物語としての完成度が高く、骸骨騎士様と並んで王道異世界系の代表作です。

• 『最果てのパラディン』
  骸骨や不死者などの要素がありながらも、宗教観や生死をテーマに深く掘り下げた異世界ファンタジー。

これらの作品はいずれも、「異世界×強者×成長or世直し」といった構造を共有しており、骸骨騎士様のファンに特におすすめです。

まとめ

『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』は、骸骨の姿をした主人公が異世界で人助けをしながら成長する物語で、ユーモアと熱さ、そして爽快感を兼ね備えた王道ファンタジーです。

• 原作小説は10巻まで刊行、漫画版は14巻まで続いており、ストックは十分。

• シリーズ累計発行部数は330万部を突破。

• アニメ第1期は好評のうちに終了し、第2期制作が正式に決定。

• アニメの続きは原作小説4巻・漫画5巻から読むのが最適。

• 円盤売上は控えめながら、配信人気と原作売上により続編は実現。

• アニメと原作では描写や構成に違いがあり、両方を楽しむことで世界観がより深まる。

• 類似作として『オーバーロード』『月が導く異世界道中』などが挙げられる。

壮大な世界と人間味ある登場人物たちが魅力の本作は、異世界ファンタジー好きなら必読・必見のシリーズです。