『ダンベル何キロ持てる?』は、筋トレをテーマにした異色のコメディ作品で、筋トレ初心者の女子高生・紗倉ひびきが主人公。彼女が通うことになるジム「シルバーマンジム」でのトレーニングや、個性的な仲間たちとの日常を描いています。原作はサンドロビッチ・ヤバ子(原作)とMAAM(作画)による漫画で、2016年から「裏サンデー」と「マンガワン」にて連載がスタートしました。2019年にはTVアニメ化もされ、話題性・教育的要素・キャッチーなOP曲(「お願いマッスル」)などが相まって一躍人気作となりました。
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『ダンベル何キロ持てる?』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい?

■ 1. 2期の可能性について
2025年5月時点で、『ダンベル何キロ持てる?』の第2期に関する公式発表はされていません。しかし、一定の人気を誇る作品であり、ファンの間では続編を望む声も根強く存在しています。
アニメ第1期(全12話)は2019年夏アニメとして放送され、筋トレ解説と萌え要素、そしてコメディを組み合わせた独自のスタイルで注目されました。特にOP「お願いマッスル」はSNSやYouTubeでバズを起こし、OP映像が数百万回再生されるなど、作品外での影響力も発揮しました。
しかしながら、アニメの続編制作にはいくつかの要素が影響します。その中でも特に重要なのが「円盤売上(Blu-ray/DVD)」と「原作のストック量」です。
■ 2. アニメの続きはどこから読めばいい?
アニメは、原作漫画の1巻から5巻の内容をベースに制作されました。したがって、アニメの続きが気になる方は原作第6巻から読むのが適切です。
ただし、アニメでは一部エピソードが順番を変更していたり、原作の一部内容をカットしていたりするため、より深く楽しみたい場合は1巻から読み直すのもおすすめです。原作はギャグ要素や筋トレ解説がより詳細に描かれており、アニメとはまた異なる面白さがあります。
■ 3. 円盤の売上(DVD・Blu-ray)
アニメのBlu-ray/DVD(全3巻)は2019年に発売されましたが、推定初動売上は各巻1,000~1,500枚程度とされています(※公式の正確な数字は非公開)。この数字はアニメ業界における「続編の可能性の目安」である5,000枚には届いていません。
ただし、配信収入やグッズ販売、海外ライセンスなどで収益を補うケースもあるため、円盤売上だけでは判断できない面もあります。実際、YouTubeなどの再生数は非常に高く、非円盤要素での成功は認められています。
■ 4. 原作のストック状況
原作は2024年までに17巻以上が刊行済みで、現在も連載中です。アニメでは5巻までの内容が使われていたため、未使用のストックは十分に存在しており、2期・3期に分割しても構成できる程度の量があります。
エピソードのバリエーションも豊富で、筋トレの種類や部位ごとのトレーニング、キャラクターの成長などを中心に、ネタ切れの心配もありません。
■ 5. 原作の売上・発行部数
『ダンベル何キロ持てる?』の原作漫画は、2020年時点で累計200万部を突破したと報じられています。2025年現在の正確な発行部数は公表されていませんが、その後のアニメ効果や海外展開を踏まえると、250万部以上に達している可能性があります。
筋トレというニッチなテーマながらも、分かりやすい解説とユーモアによって多くの層から支持されていることが、発行部数にも表れているといえるでしょう。
■ 6. アニメと原作の違い
アニメは原作を忠実に再現しつつも、テンポを優先して構成されており、いくつかの違いがあります。
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構成の変更:原作で後半に登場するエピソードがアニメでは前倒しで描かれているケースがある。
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ギャグの演出:アニメでは声優の演技やBGMによってギャグシーンのテンポが強調されている。
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トレーニング解説:原作よりも簡略化されている場合があり、アニメ初心者向けの内容に最適化されている。
原作ではトレーニング解説にもっと深く踏み込んでいたり、キャラクターの個性がより顕著に描かれている部分も多いため、両方楽しむ価値があります。
■ 7. 作者の他の作品
原作担当のサンドロビッチ・ヤバ子氏は、『ケンガンアシュラ』およびその続編『ケンガンオメガ』でも知られる作家です。こちらは格闘技をテーマにしたバトルアクション漫画で、肉体美や男たちの戦いをハードに描いています。
作画のMAAM氏は他の作品として、イラストレーター活動もあり、美少女や筋肉描写に定評があります。『ダンベル』では、筋肉と萌えという相反する要素を見事に融合させたビジュアル面の魅力が大きな支持を集めました。
◆ 情報まとめ表
項目 | 内容 |
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2期の可能性 | 公式発表なし。人気やストックはあるが円盤売上がやや厳しい。 |
アニメの続きはどこから? | 原作6巻から。より深く楽しみたいなら1巻から再読推奨。 |
円盤売上 | 各巻1,000~1,500枚(推定)。続編基準の5,000枚には未到達。 |
原作のストック | 17巻以上刊行済み。未アニメ化エピソードは豊富。 |
原作の売上 | 累計200万部以上(2020年時点)。現在はさらに増加の可能性。 |
アニメと原作の違い | テンポ調整・ギャグ強化あり。解説の深さは原作が上。 |
作者の他の作品 | サンドロビッチ・ヤバ子:『ケンガンアシュラ』『ケンガンオメガ』 |