『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

2期・続編の可能性

『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』は、作者・夕蜜柑によるライトノベルを原作とする人気シリーズです。2020年1月にアニメ第1期が放送され、その独特の“防御力極振り”という発想と、ゆるくも爽快な展開で話題を集めました。その後、2023年1月には第2期が放送されています。
アニメ第2期終了後、ファンの間では「第3期があるのでは？」という声が多く上がっています。公式からの正式発表はまだ行われていませんが、制作体制や原作ストック、人気度などを総合すると、3期の実現可能性は高いと考えられます。

特に注目されているのは以下の点です。

• 原作の人気と発行部数が安定しており、シリーズとしてのブランドが確立している。

• 第2期終了時点で、まだ多くの未アニメ化エピソードが存在している。

• 海外配信・グッズ展開も堅調であり、商業的に成功している。

これらを踏まえると、続編が制作される条件は整っており、仮に第3期が制作される場合、早ければ2026年頃の放送になる可能性があると予想されています。

アニメの続きはどこから読めばいい？

アニメ1期では、原作小説の第1巻から第4巻にかけての内容が中心に描かれました。主人公・メイプルがゲーム「New World Online」で防御力に全振りし、数々のスキルを獲得しながらイベントを制覇していく姿が描かれます。
第2期では、原作小説第5巻から第8巻あたりの内容がアニメ化され、第4回イベント終了までが映像化されています。

したがって、アニメ2期をすべて見終えた後に物語の続きを楽しみたい場合は、原作ライトノベル第9巻または第10巻から読むのがおすすめです。ここからは新たな階層やイベント、他ギルドとの関係性など、さらに戦略的でスケールの大きな展開が楽しめます。

円盤の売上（DVD・BD）

アニメ第1期のBlu-rayは全3巻構成で発売されており、1巻あたりの平均販売枚数は約3,000枚前後とされています。深夜アニメの平均ラインを上回る数字であり、円盤単体でも一定の商業的成功を収めました。
ただし、近年のアニメ制作は「円盤売上」だけでは判断されず、配信収益・グッズ・海外展開・イベント収入などを含めた総合的な利益で続編が決まる傾向にあります。

『防振り』は、海外配信（特にCrunchyrollなど）での人気も高く、アジア圏を中心に支持されているため、そうした点も第3期制作の追い風になっているといえます。

原作のストック状況

原作は「小説家になろう」で連載がスタートし、その後カドカワBOOKSから書籍化されました。2024年時点で、原作小説は全15巻で完結しています。
アニメ第2期で原作の8巻付近まで描かれたことを考えると、まだ約7巻分のストックが残っている計算になります。これだけの分量があれば、第3期、さらには第4期まで制作できるだけの原作素材が存在することになります。

原作ストックが十分であることは、続編制作の可能性を高める重要な要素です。ファンの間でも「まだ面白い部分がたくさん残っている」「次のイベントが見たい」との声が多く、第3期に対する期待は非常に高いです。

原作の売上・発行部数

シリーズ累計発行部数は、2024年時点で約300万部を突破しています。
ライトノベル市場において300万部は中堅以上のヒット作に相当し、アニメ化効果を含めると十分に成功した部類に入ります。
コミカライズ版（漫画）も好評で、書籍販売だけでなく電子書籍でも安定した人気を誇っています。特にメイプルとサリーのコンビを中心としたコミカルな描写や、原作で省かれた細かい描写を補う作風が支持されています。

アニメと原作の違い

アニメ版『防振り』は、基本的に原作の展開を忠実に再現していますが、いくつかの改変点や省略が存在します。

1. テンポの調整
   　原作では丁寧に描かれているイベント準備や細かい戦闘描写が、アニメではテンポを重視して短縮されていることがあります。

2. キャラクターの掛け合いの演出
   　アニメでは声優の演技と演出によってギャグ要素がより強調され、コメディ色が強くなっています。特にメイプルとサリーの会話はテンポが良く、アニメ独自の魅力を引き出しています。

3. 戦闘シーンのビジュアル化
   　原作では文章で説明されるスキル発動や戦略が、アニメでは派手なエフェクトや3D演出で表現されています。第2期ではCGを多用した戦闘描写が話題になりました。

4. 原作の一部エピソード省略
   　時間の都合上、細かなエピソードやギルドメンバーの個別話が省略されています。これらは原作や漫画版を読むことでより深く楽しむことができます。

作者の他の作品

『防振り』の作者・夕蜜柑は、同作が代表作となっており、他に大きなシリーズ作品は発表していません。しかし、本人のインタビューによると、今後も新しい企画を構想しているとの発言があり、次回作への期待も高まっています。
本作が“防御力を極める”という一風変わった発想から人気を博したことを考えると、次作でも独特な設定とユーモアを持った物語になる可能性が高いと予想されます。

類似のおすすめ作品

『防振り』のように“ゲーム的世界で成長する”“能力を極める”というテーマが好きな人には、以下の作品もおすすめです。

• 盾の勇者の成り上がり
  　防御主体の戦闘を描いた人気シリーズ。主人公が盾しか使えない中で戦略的に戦う姿が共通しています。

• ありふれた職業で世界最強
  　異世界転移×最強スキル系の王道作品。理不尽な世界で努力と創意工夫によって無双していく展開が楽しめます。

• 無職転生～異世界行ったら本気だす～
  　成長と努力の過程が丁寧に描かれた名作。ゲーム的ではないものの、キャラクターの成長物語として防振りファンにも人気です。

• 転生したらスライムだった件
  　スキル収集・仲間作りといった点で共通性が高く、世界観の作り込みも防振りに近い魅力を持ちます。

まとめ

『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』は、VRMMOを舞台に“防御特化”という異色のスタイルで大成功した作品です。2020年に第1期、2023年に第2期が放送され、いずれも高い評価を受けました。
原作はすでに完結しており、未アニメ化部分のストックも十分に残っているため、第3期の制作可能性は極めて高いと考えられます。
円盤や配信の売上も堅調で、海外人気も高いことから、今後の展開次第ではさらなるメディア展開も期待できます。

アニメの続きを知りたい場合は、原作小説第9巻から読み始めるのがおすすめです。
メイプルたちの新たな冒険と防御力極振りの笑撃バトルを、原作・漫画・アニメそれぞれの形で存分に楽しむことができるでしょう！