『アカメが斬る!』は、タカヒロ(原作)と田代哲也(作画)によるダークファンタジー漫画で、2010年から2016年まで「月刊ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス)で連載されていました。本作は、腐敗した帝国の打倒を目指す暗殺集団「ナイトレイド」と、彼らに立ちはだかる帝国軍との過酷な戦いを描いたバトルアクション作品です。
2014年にはアニメ化もされ、原作とは異なる展開と結末が描かれたことで大きな話題を呼びました。その残酷で容赦のない物語展開、主要キャラクターの死を辞さない構成が特徴で、当時としては衝撃的なアニメ作品の一つに数えられます。
以下では、アニメ第2期の可能性、原作の続き、売上、アニメと原作の違い、作者の他作品などを網羅的に詳細に解説し、最後に表にまとめます。
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『アカメが斬る!』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい?

2025年5月現在、『アカメが斬る!』のTVアニメ第2期の公式発表はされていません。その理由として最も大きいのは、アニメが原作と異なるオリジナル展開で完結しているためです。
アニメは全24話で構成されており、2014年7月から12月まで放送されました。しかし、原作漫画は当時まだ完結しておらず、アニメ制作にあたってはオリジナルの終盤展開と結末が採用されました。アニメでは多くの主要キャラクターが死亡し、最終話で物語自体が完結しているため、「続編の余地がない」という印象を受けやすい構成になっています。
ただし、アニメ終了後に**スピンオフ作品『アカメが斬る!零』や続編『ヒノワが征く!』**が制作されており、それらのアニメ化や外伝シリーズとしての映像展開の可能性はゼロではありません。
■ 2. アニメの続きはどこから読めばいい?
『アカメが斬る!』のアニメは、原作漫画の1巻から8巻まではおおむね忠実に構成されており、9巻以降は完全にオリジナル展開となっています。原作漫画全15巻が2016年に完結しているため、アニメとは異なる原作本来の展開を楽しみたい方は、9巻から読むのが最適です。
とはいえ、アニメでは一部のキャラが原作より早く死んでしまったり、運命が異なっていたりするため、1巻からの再読を推奨します。特にナイトレイドメンバーの内面や背景は、原作でより深く掘り下げられており、物語全体の理解が深まります。
■ 3. 円盤の売上(DVD・BD)
『アカメが斬る!』のBlu-ray/DVDは、各巻あたり約2,500~3,000枚程度の売上を記録したと推定されています。これはアニメ業界の「続編制作の目安」である5,000枚ラインを下回っているため、純粋な円盤収益だけでは2期の可能性は低いと言えます。
ただし、本作は2014年当時にしては珍しく海外人気が非常に高かった作品であり、海外配信・ライセンス収入などで高い評価と利益を獲得していると考えられています(特に北米ではFunimationが配信権を取得し、大きな話題に)。
■ 4. 原作のストック状況
原作漫画『アカメが斬る!』は、**全15巻で完結済み(2010〜2016年)**のため、新たな本編アニメ化は難しい状況です。ただし、以下のスピンオフが存在します:
●『アカメが斬る!零』
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全10巻
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本編の前日譚
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アカメがナイトレイドに加入する以前、帝国暗殺部隊「暗殺部」の一員だった時代を描く
●『ヒノワが征く!』
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『アカメが斬る!』の続編
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2017年〜2022年連載、全7巻
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舞台は東方の島国「ワカナ国」
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アカメが主要人物として再登場
これらの作品をアニメ化することで、実質的な「2期」的展開は可能です。
■ 5. 原作の売上・発行部数
『アカメが斬る!』シリーズは、2020年時点で累計発行部数450万部以上を記録しています。この数字には本編の15巻に加え、『零』や『ヒノワが征く!』も含まれている可能性があります。
特にアニメ化によって一時的に原作が爆発的に売れ、アニメ放送期間中に急激な部数増加が見られました。原作完結後も根強いファンを持ち、特にキャラクターの濃さとハードな世界観が印象的だったことで、「鬱展開系アニメ」ファンの間で語り継がれている作品の一つです。
■ 6. アニメと原作の違い
アニメと原作では、中盤まではほぼ同じ内容ですが、8巻以降から物語が大きく分岐します。主な違いは以下の通りです:
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キャラの生死:アニメでは早い段階で死亡するキャラがいる一方、原作では生存していたり異なる最期を迎えたりする。
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結末:アニメはナイトレイドの壊滅的な終焉とタツミの死亡など、完全な「終わり」を描いたが、原作は異なる運命と展開で完結。
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タツミとマインの関係:原作ではこの2人の関係がより深く描かれ、特定の読者層から強い支持を得た。
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アカメの扱い:アニメは主人公として扱われることが多いが、原作ではタツミが実質的な主人公。
■ 7. 作者の他の作品
原作のタカヒロ氏は、アニメ・ゲーム業界でも活躍するシナリオライターで、以下の代表作があります:
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『ユキユキユキ』(原作):ガンガンJOKER掲載
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『ヒノワが征く!』:『アカメが斬る!』の正式続編
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『結城友奈は勇者である』シリーズ(原作構成):勇者もの×魔法少女×悲劇の融合で話題
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『ワルブレ』こと『白銀の意思 アルジェヴォルン』(原作構成)
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『セイクリッドセブン』(シリーズ構成)
多くの作品で「シリアスな鬱展開」「覚悟を持った登場人物」「強い女性像」などが特徴的に描かれています。
◆ 情報まとめ表
項目 | 内容 |
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2期の可能性 | 本編の2期は困難。『零』や『ヒノワが征く!』のアニメ化可能性あり。 |
アニメの続きはどこから? | 原作9巻以降(完結まで全15巻)。できれば1巻から通読がおすすめ。 |
円盤売上 | 約2,500〜3,000枚(続編基準の5,000枚未満)。海外人気は高評価。 |
原作ストック状況 | 本編完結済(全15巻)。スピンオフ『零』(全10巻)、続編『ヒノワが征く!』(全7巻)。 |
原作売上 | 累計450万部以上(スピンオフ含む)。アニメ放送後に急増。 |
アニメと原作の違い | 8巻以降は完全に別展開。キャラの生死・結末が大きく異なる。 |
作者の他の作品 | 『ヒノワが征く!』『結城友奈は勇者である』など多数。 |