『阿波連さんははかれない』2期の可能性やアニメの続きはどこから読めばいい？

あらすじ

阿波連れいなは、小柄でおとなしく、人との距離を取るのが苦手な女子高生。彼女は「声が小さい」「距離感がわからない」といった性格から、なかなかクラスメイトと上手く関わることができません。
そんな彼女の隣の席になったのが、ライドウくん。真面目で少し妄想癖のある男子で、阿波連さんの言動を深読みしては空回りすることもあります。

ある日、阿波連さんがライドウに話しかけるも、あまりに声が小さくて聞き取れない。そこでライドウが「距離を縮めればいい」と顔を近づけると、今度は阿波連さんが異常に近づきすぎてくる……という、極端すぎる距離感のギャップから物語は始まります。
学校生活の中で、ふたりはお弁当を一緒に食べたり、ゲームをしたり、勉強したり、時に周囲を巻き込みながら少しずつ関係を深めていきます。恋愛よりも前に“友情と信頼”が描かれ、独特のテンポと静かな笑いが魅力の作品です。

みどころ

1. 距離感のギャグセンス

本作の最大の特徴は「人との距離を“はかれない”」というテーマ。阿波連さんが近すぎたり、離れすぎたりする様子をギャグタッチで描きながら、少しずつ心の距離を詰めていく過程が微笑ましくも面白いです。

2. ほんのり恋愛×ゆるい日常

恋愛要素は控えめながらも、阿波連さんとライドウの間に流れる穏やかな空気感が心地よく、いわゆる「癒し系ラブコメ」としても高評価を得ています。過剰なドラマ性や恋の駆け引きがなく、読後感が非常に柔らかいのが特徴です。

3. 周囲のキャラクターたち

阿波連さんの友人である大城さんや石川くんなど、サブキャラクターも独特。どのキャラも個性的で、メイン二人の関係を引き立てる存在となっています。作品全体が温かい空気で包まれており、シリアス展開が少ないのも魅力の一つです。

アニメの続編・第2期の可能性

本作はすでにアニメ第2期「阿波連さんははかれない season2」が2025年4月より放送されています。
第1期は2022年に放送され、好評を博しました。第2期は全12話構成で、原作中盤のエピソードを中心に描かれる予定です。

第3期以降については現時点で公式発表はありません。ただし、原作ストックや発行部数などを考慮すると「続編制作の可能性は十分ある」と予想されます。特に原作が完結済みで、最終章までまとまっているため、アニメ制作側が結末まで映像化する構成を検討できる状態にあります。

アニメの続きはどこから読めばいいか

アニメ第1期は、原作の1巻〜7巻（第62話あたり）までをカバーしています。
そのため、アニメ第1期の続きが気になる人は 原作8巻・第63話から 読み始めるのがおすすめです。

第8巻以降では、体育祭や文化祭、修学旅行などの学校行事を通して二人の関係がさらに深まります。阿波連さんの少しずつ変化していく感情や、ライドウの誠実さが描かれる重要なエピソードが続くため、アニメで気になった人はぜひ原作で続きを読んでみてください。

円盤（Blu-ray／DVD）の売上

本作の円盤（Blu-ray／DVD）の正確な売上枚数は公表されていません。
ただし、アニメの第2期制作が決定していることから、配信視聴数・海外展開・グッズ売上などを含めた総合的な人気は高かったと考えられます。

一般的に続編が制作されるボーダーラインは平均4000〜5000枚と言われますが、『阿波連さんははかれない』の場合は円盤よりも配信・デジタル媒体での評価が大きく影響したとみられます。

原作のストック状況

原作漫画は全17巻で完結済みです。
アニメ第1期が7巻あたりまで、続く第2期が8巻以降の内容を中心に構成されています。したがって、アニメ第2期終了時点でも、まだ映像化されていないエピソードが複数残っており、第3期を制作するだけの原作ストックは十分にあります。

完結済み作品という点は、制作側にとって「構成を組みやすい」「全体を見通せる」という利点があるため、今後もアニメ展開が続く余地はあります。

原作の売上・発行部数

『阿波連さんははかれない』の累計発行部数はおよそ140万部を突破しています。
「少年ジャンプ＋」内でもトップクラスの閲覧数を記録し、総閲覧数は1億8000万回を超えるなど、デジタルでの人気が非常に高い作品です。

単行本の売上も安定しており、電子書籍版での購読者数が多いのが特徴です。紙媒体での数字よりも、スマートフォン・アプリを中心に読まれている“ネット発ラブコメ”としての成功例といえます。

アニメと原作の違い

アニメ版と原作漫画では、いくつかの表現やテンポに違いがあります。

• テンポと構成
  アニメでは、1話あたりのテンポを重視し、日常ギャグの間合いを再構成。原作で1話完結の短編だったエピソードをまとめて放送するなど、テンポよく編集されています。

• ギャグと恋愛の比率
  原作ではギャグ要素が強く、阿波連さんとライドウの奇妙な日常を描く回が多いのに対し、アニメでは恋愛要素をやや多めに配分し、2人の距離感をより「甘く」演出しています。

• 演出面の違い
  アニメは声優による演技や音楽の効果が大きく、阿波連さんの小さな声、間の取り方、空気感など“音”による表現が魅力。原作はモノローグやコマ割りを使い、内面の細やかな心理描写に優れています。

このため、アニメで世界観を楽しんだあと、原作でより細かい感情描写を読むと、二人の関係性をさらに深く味わえます。

作者・水あさとの他作品

水あさとは、日常系コメディやラブコメを得意とする漫画家です。
代表作には、書店を舞台にしたギャグ漫画『デンキ街の本屋さん』があります。こちらもアニメ化されており、テンポの良いボケとツッコミ、淡い恋模様が描かれています。

また、ゲーム「ブルーアーカイブ」のスピンオフ漫画『ブルーアーカイブ ゲーム開発部だいぼうけん！』なども担当しており、どの作品もキャラクターの表情や掛け合いに独自のテンポがあります。
水あさとの作品は、いずれも「静かな笑い」と「心地よい距離感」をテーマにしており、『阿波連さんははかれない』の延長線上で楽しむことができます。

類似のおすすめ作品

『阿波連さんははかれない』に近い雰囲気・テーマの作品を挙げると次の通りです。

• からかい上手の高木さん
  隣の席で繰り広げられる微妙な距離感と恋の駆け引きが特徴。静かな青春の甘酸っぱさが似ています。

• 長瀞さん
  距離感をテーマにしたツンデレラブコメ。阿波連さんよりも刺激強めですが、構図は近いです。

• スローループ
  ゆるくて温かい日常系。登場人物同士の関係の変化を穏やかに描いており、癒し系の雰囲気が共通しています。

• ゆるキャン△
  恋愛要素はほぼありませんが、空気感や人間関係の心地よさという面では通じるものがあります。

まとめ

『阿波連さんははかれない』は、“人との距離をはかれない”少女と、“過剰に考えすぎる”男子が織りなす、ゆるくも優しい青春ラブコメディです。
ギャグと癒しが絶妙に混ざり合い、見る人・読む人に安心感を与える作風が人気の理由です。

• 原作は全17巻完結・累計140万部突破

• アニメは第2期まで制作・放送済み

• 続編の可能性は十分あり

• 原作8巻からがアニメの続き

• アニメと原作で異なる魅力を味わえる

静かでシュールな笑いと、少しずつ近づいていく二人の距離に癒される。そんな“測れない関係”を楽しめる良質なラブコメとして、今後も長く愛される作品です。